38. 86とボクスターの比較

トヨタ86を試乗しました。

結論ですが、ボクスター981とは格が違いました。
日本人として考えた場合、「何でポルシェに負けるんだよ」と悔しい気持ちです。日本のメーカーでポルシェやフェラーリに負けない車を作って欲しいと心の底から思っています。

但し、現実は負けは負けでした。
では何が負けていたのか？？
以下、挙げてみました。

1.　デザイン性
　ボクスター981のデザインはチョイ悪です。色気があります。子供から老人まで振り返ります。ジロジロと見られます。やはり、存在感があるのかもしれません。86に乗っていても誰も振り返ることは無いです。この差がまずは大きいと思います。ボクスターの圧勝でした。これは勿論、個人的な好みもあります。

2.　座った感じ
　これもまるで違いました。ドアを開けて、座って、締めるまでのフィーリングはボクスターの圧勝です。重厚感が違いました。86のドアはペラペラで「バシャ」という感じで簡単に開け閉めできてしまいます。ボクスターの場合、そこそこ力を入れないと開け閉めできません。「ドスン」という何とも言えない硬質感があります。この差は相当に大きいです。「殻に守られている感」が非常に強いボクスターに対して、「ヤワヤワ感、薄っぺら感」が強い86でした。

3.　エンジン
　元々のエンジンパワーが、265馬力と200馬力の差がありますが、エンジン音に大きな差がありました。轟音のボクスターに対し、86は雑音でした。86ですと、エンジンを回せば回すほどうるさいと感じました。「その気」にさせない音です。ボクスターの轟音は「その気」にさせるもので、これは助手席の女性ですら「その気」にさせるもので、助手席の女性からうるさいと言われないのは不思議です。これは本当に不思議です。ポルシェのサウンドのマジックです。

4.　直進安定性
　
　ボクスターの圧勝です。

5.　ハンドリング
　試乗時間が短かったので結論は出ません。また僕の腕では評価が厳しいと思います。

6.　走りのガッチリ感
　ボクスターの圧勝です。

7.　スポーツカーとしての魂
　説明不要でした。86に何も感じることができなかったです。

結論、「日本人として悔しい」の一言です。

セカンドカーとして持っているMini Cooper Sの方が遥かに86よりもガッチリ感、直進安定性等も上だなと思ったほどです。

正直、86にガッカリしました。何故、ドイツに負けるだよと悔しい気持ちです。