2017年7月26日水曜日

292. 酷暑の中での南千葉サーキットで汗走

久しぶりに南千葉サーキットでドリフトを朝から夕方まで楽しみました。楽しんだというよりも苦しんだと言ってもいいぐらいの暑さでした(苦笑)。本当に暑い毎日ですが、サーキット路面は焼けるような熱さでした。汗、汗、汗です。タイヤは大丈夫か。。。 クルマは本気でエンジンを回すとすぐに水温が上がり、数分で休ませないと厳しい状況でした。これはクルマにはかなり最悪なコンディションです。

若い人が多く見られました。20台の若者でしょうか。これはとても嬉しいことでした。若者のクルマ離れが止まらない状況の下、こうやってサーキットで楽しむ若者がいると我々おじさん族も元気になります。

若者のクルマ離れ、自動車事業の今後をテーマにした議論があちこちで行われていますが、どう考えても、今後の日本の自動車産業は明るいとは決して言えないですよね。とにかく若い人がクルマを買わない。そして、将来も買わないだろうと予測されるからです。クルマを必要としないからどうしようもないですよね。都心では、持っている若者がとにかく殆どいないですし、持つことはあり得ないでしょう。駐車場代が半端無いですから。3〜4万円は当たり前とすると、これでクルマ持つ人って相当な理由がある人になるのではないでしょうか。移動手段のために持つ人はまずいないでしょう。趣味性、ファッション性重視なのでしょうか。。。 あるいは富裕層かと。昨日、伊勢丹に行ったのですが、駐車した階のクルマは全てベンツとBMWだけでした。なんじゃこれは! って思うほど、ベンツとBMWだらけ。たまにポルシェがいる程度。。 

モバイル端末が完全にクルマにとって代わったと皆が言いますが、僕は仮にモバイル端末がなくても、若者はクルマを買わないと思います。若者はクルマだけでなく、スキーもテニスもやらないじゃないですか。何をやっているのかと。。 結論はいろいろやっているのですね。本当にいろいろやっていて、バリエーションがとにかく豊富だと思います。バリエーションの時代ですから、クルマ、テニス、スキーといった大分類ではなく、小分類のさらに下の少々分類までカテゴライズしないとだめなほどです。

そういう時代ですから、ワンパターンの時代ではないので、とにかくいろいろな時代なんです。共通しているのは金のかかるものは避けられるということです。

僕は音楽をやっているのですが、嬉しいことに、音楽は金がかからないです。僕のギターでも同じですね。ギターの維持コストは弦の交換ぐらいですが、年間の維持費用は僕の場合は2000円もかからないです。600円の弦を3回ぐらい交換するぐらいです。それと、1個100円のピックだけですね。これは1ヶ月に1個は消耗しますが、年間でも1200円ですよ。つまり、ギター演奏では、年間の維持コストは3000円しかかからないということですね。これで楽しい音楽生活が味わえるので最高です。

まさに低コストの見本ですね、ギターは。そんなギターの特性が若者に理解されているのですね。売り上げは過去10年間で何と2倍になっているのです。ちゃーんと若者はわかっているんだな〜って嬉しいです。僕の周りでも、クルマの免許を持っていない若者でも、ギターに凝っている若者が少なからずいますよ。そういう若者とは話題が尽きないです。

本当にギターは金がかからないですね。高価なギターの場合、初期費用はかかりますが、買った後は金が殆どかからないのは嬉しいです。20年前に清水の舞台から飛び降りる気持ちで、Martinのギターを買いました。しかし、購入後は、全く金がかかっておらず、おそらく、20年間で1万円ぐらいかと。4年前に買ったGibsonのギターでは、おそらく3000円もかかっていないです。

一生の趣味として続けていくには、ギターや音楽って本当にコストパフォーマンスが高いです。

それと比較すると、クルマはさすがにきついです。とりわけ、タイムアタックを趣味としたらかなりヤバいです。タイヤ代、クルマの調整代等。とりわけ、タイヤ代は半端無いでしょうね。タイムアタックをする人が極端に減り、サーキットでもドリフト野郎をターゲットにしたがるのはよく理解できます。

僕も本当はタイムアタックを真剣にやりたいのですが、タイヤ代が負担できないので、安物タイヤでも十分に楽しめるドリフト走行ばかりになってしまいました。。。 タイムアタックならば、タイヤ代、サスペンション等、なんじゃら金がかかりますが、ドリフトならば今のボロボロのクルマでも十分に楽しめるんです。どっちが金がかからないかと言うと、ドリフトの方が金かからないです、僕の場合は。プロのドリフト選手ではなく、あくまで趣味でチャラチャラとドリフトするのであれば、タイムアタックよりも金かからないのは嬉しいですね。

それでも、ギターに比べると、死ぬほど金がかかります。稼がないと楽しめない趣味ですね。ギターならば稼がなくても、趣味として十分に成立します。極端な話、失業しても楽しむことが出来る趣味です。

それはそうと、フランスにしてもイギリスにしても2040年までにガソリン、ディーゼルのクルマを禁止するという方針を打ち出しました。スウェーデンも電動ありきになりましたね。
素晴らしい。素晴らしいとしか言いようがないです。今後の地球環境を考慮するとこれは大変に素晴らしい方針だと思うんですね。こういう大きな方針が出てくるのは、やはり欧州やアメリカからでして、日本では決してないんですね。日本は世界では方針を打ち出せる大国ではなく、大国の方針をうまく活用して儲ける姑息な国なんでしょうか。モータースポーツの国、イギリスとフランスから出た見事な方針でして、これは日本も従わざるを得ないでしょう。ガソリン、ディーゼルに依存しないクルマの開発に力を注がないと東芝、シャープ、ソニーになるのでしょう。。。
頑張ってもらわないといけないですね、日本の自動車メーカーには。
もし、ガソリン、ディーゼルが禁止となると、モータースポーツも電動化されるのでしょうね、完全に。これはこれで新しい世界が広がるのではないでしょうか。MTとかは消えるでしょうが。。。エンジン音まき散らしてクルマを運転することが「悪」となるでしょうね。タバコを吸えない場所が増えたのと同じです。人間の生活はどんどん変わってくるのでしょうね。
個人的にはMTでのスポーツ走行は好きですが、世界の流れに逆らってまでやるのはまずいと思っています。電動化がマストであれば、電動化の中でどう楽しむかを発見したいと思います。電動クルマでも当然、モータースポーツはあるでしょうし、もっと強烈になるのではないでしょうか。楽しみです。MT比率が90%を超えているイギリス、フランス、イタリアでもMTが無くなるのは個人的には寂しいですが、イギリス、フランス、イタリアでも無くなるのであればこれはどうしようも無いです。あと23年の間に世界は想像が出来ないくらいに変わるでしょうから。今から23年前にはそもそもインターネットを活用したものなんて何も無かったぐらいですからね。車も相当に変わるでしょうね。
911が欲しいなんて言ってられないかもしれないですね。ポルシェの経営もまた危なくなったりして。。。 完全に電動化された911となるでしょう。エンジン音が無くなり、電気で走る911ですね。人間の聴覚に何の刺激も無いスポーツカーという存在がどういう意味を持つのか? 楽しみですね。GT3も完全に電動化されるのですから。エンジン音にこだわる誇り高いヨーロッパの自動車メーカーがどう対応してくるか。。。 非常に興味深いです。あと20年ですから、僕も73歳となります。生きているかどうかですね。。 寂しいですよね、本当に。
911を買う買わないかとかいろいろ葛藤がありましたが、まずは会社に金をつぎ込もうと思い、分室となる事務所を買ってしまいました。これでもう911を買う資金は完全に消えました。。。新しい分室は2年後の完成です。まかり間違っても911を購入する軍資金はもはやありません。これで当面の911の夢は完全に消え、仕事に専念するしかない状況となりました。新しい分室はテスト機材を置いたり、通信機材を置き、開発センターとして稼働する予定です。寝泊りも出来る環境を構築します。関係者がシャワーを浴びたり、宿泊できる仕様にもしました。911を買うか買わないかですったもんだしてきましたが、これで気持ちがすっきりしました。
結論、「しばらくは絶対に買えない」という状況になりました。事業をより気合入れて行うための投資を優先しました。911はしばらく断念です。ボクスター981のMTがあれば、それでずっと楽しもうと覚悟を決めました。また、981の改造も断念です。全ては事業拡張のためです。。。(我慢!!)。。 ここで我慢し、事業に専念し、将来、完全電動化されたGT3を買えばいいじゃないかと。
こんな状態となりました。仕事、頑張ります!


0 件のコメント:

コメントを投稿