2016年1月22日金曜日

256. BMWのM4に試乗します

本日、BMWのM4を試乗します。試乗の目的は、特にありません。お世話になっていたBMWの営業K君(30歳)がBMWを退職し、経営者として独立することになったため、もう一緒に試乗することはできないなと思っていたところ、彼の方から「最後にM4を一緒に試乗しませんか」と言ってもらえたのですね。


そこで、M4を首都高速で試乗させてもらうことになりました。新型M3の発表直後に、M3で首都高速を試乗させてもらいました。エンジン音は作られたもので酷いものでしたが、走りそのものは素晴らしいと思いました。購買意欲をそそるものでした。しかし、日本での販売価格が余りにも高過ぎです。アメリカ市場の約2倍近いのはいくらなんでもぼったくりと思っておりました。これは買えない者のヒガミでもありますが。。。。。 買える人は買えるのですからね~。。。 僕にはその余裕は無いです。今でも、先日にディーラーで見たM3の納車時のオーナーさんのニコニコ顔が忘れられません。とても素晴らしい顔をしていました。子供のようにはしゃいでいました。もう嬉しくて、嬉しくて、たまらないという顔をしていました。横で見ている僕まで楽しかったのです。おめでとうございますって言いました。


ああ~、いいな~、オレもあんな顔でM3欲しいな~って思いました。よ~し、仕事、死ぬほど頑張ろうって思いました。とてもいい刺激になりました。


噂では、M4はM3とはまるで別モノと言われております。より走りを追求したものとなっている言われております。あの水野氏もそう言っています。ですから、今晩の試乗は大変に楽しみにしています。M3とどう違うのか。試乗するのはM4のATです。MTは無いようです。これは残念です。。。


東京オートサロンでM4が展示されておりました。見た目はスポーツマインドをくすぐるものでした。う~ん、欲しいな~~。素直に思いました。やはり、やる気にさせてきますね、M軍団は。。。 こういう感じ、ぐいぐい来ます。。。 迫ってくるものがありますね~~。  うまいな~、BMWは、、、と思いました。


それにしても、弊社担当のK君(30歳)が独立とは大変に面白い。独立の目的は、「M3が欲しいから」という極めて明快な理由でした。クルマ好きのK君は、BMW320に乗っていました。25歳で320を新車で購入しておりましたが、M3がどうしても欲しいとのことです。M3を買うには、今のBMWのセールスを続けていても買えないと思ったようです。独立して頑張って、頑張った分だけ自分のモノになる世界に身を置くしか、M3を買うことは出来ないと思ったと。。。


今の時代にこれだけ明快に言う若者もいないですよ。というかバカというか(爆)。。。


しかし、「M3を死ぬ気で欲しいんです。だから独立します」という彼の単純明快な考えは僕は納得しました。事業内容を聞き、多少不安に思いましたが、「やってみろよ、ガンバレよ、応援するよ」と言いました。というか、そう言うしかないです(爆)。。。


彼は僕の生活スタイルも知っています。中小零細企業の社長の生活がどんなものか。。。 365
日精神的には休み無し、2日以上の休暇は基本的には無し、一日24時間仕事のことを考えているという状態です。僕も独立して13年経過しましたが、有給休暇は一日もとったことが無いです。2日以上休むのは、年末年始だけで、それ以外は一切無し。睡眠時間は一日に7時間前後をどこかで確保していますが、就寝時間は夜2時30分から3時頃でしょうか。。。 土曜日も日曜日もクライアントからいつ連絡が来るかわからないので、常に待機状態です。中小零細企業の経営というのは、プライベートな生活は殆ど無いと言っていいでしょう。普通のサラリーマンの3倍ぐらいは働いているでしょう。下手をすると4~5倍は働いていると思います。


僕のイメージでは、普通のサラリーマンの4倍は働いていると思います。それで、収入がどうなるかは賭けでしかないです。そんな危険なこと、無謀なことをするとなりますと、ある意味、バカしかできないと思います。僕もバカ野郎とよく言われます。どんくさいことたくさんしています。失敗も数多くあります。大失恋、離婚は勿論、仕事上でも恥ずかしいミスを繰り返してきました。それでも、改善、改善で来ました。リカバーに必死だったのですね。何とかかろうじて生きてきたっていう感じです。


K君もその世界に入っていくのだと覚悟を語ってくれました。最初にやったことが愛車であるBMW320をまずは売り飛ばしたと。クルマ無しの生活を始めると。M3を買うために、まずは自分の320を売り飛ばし、仕事に賭けると。さらに、家賃が安い所に引っ越しましたと。


それを聞いて、「コイツ、本気だな」と思いました。まずはここまでは合格でしょう。その後が今から始まるのですね(笑)。この先は死ぬほどの苦しい闘いが待っていますが、今はその苦しみを味わう前のワクワク状態でしょう。。。 生きるか死ぬかの闘いが今後、K君に間違いなく襲いかかるでしょう。笑ってられない状況が来るでしょう。僕も苦しみました。もう死んでしまおうかと思うほどの苦しみでした。怒鳴りちらし、部屋のドアをたたき割りました。抑えかかる妻を突き飛ばし、ドアを叩き割ったのです。叩き割られたドアを妻はいつまでもとっていましたよ。ことある毎に妻から言われましたよ。「あんた、このドアを見てどう思う? 自分の精神的弱さを棚に上げて、モノにあたってどうする? 私を突き飛ばしてどうする? あんたなんか企業経営なんかできるわけないよ。そんな弱い人間に会社経営なんて出来るわけない。悔しかったら這い上がってきなよ。自分の力でとことん這い上がってきなよ。それを乗り越えてスタートラインだよ。もっと苦しいことはこの先どんどん来るんだから。あんたは会社経営の恐ろしさを分かってないよ。自分の親の面倒を見る心のユトリも無いぐらいの地獄をね」と。


同じ地獄をK君も見るでしょう。僕が今、こうして生きていることが不思議なくらいです。あの地獄をよく乗り越えたなと。。。 それからもいろいろな地獄がたたみかけるようにやってきました。しかし、人間とは不思議なものです。あんまり地獄が多いと、地獄慣れしてくるのですね。普通の人から見ますと、地獄かもしれないことが、免疫が出来て普通になってくるのです。一体、この地獄がいつ終わるんだよって思います。そして覚悟を決めたのですね。地獄は死ぬまで終わらないと。そう覚悟を決めれば、人間って開き直るもんです。どんな地獄が来ても、乗り越えるしかないって覚悟を決めてしまえば意外にも何とかなるものだと。。。 


だからこそ、たまに来る楽しい瞬間を誰よりも楽しもうと思います。家族と一緒にいる時、南千葉での楽しい瞬間、音楽をする時の楽しい瞬間、酒を飲む時、魚を食べる時を楽しもうと。楽しめるという行為に係る全ての人に対して有難さを感じられるようになってきました。支えてくれる家族、南千葉でサポートして下さる運営スタッフの方、先生方、音楽仲間、ご飯を作ってくれる人達、一緒に酒を飲んでくれるみんな、仕事仲間等。。。 従来よりも、もっと大きな感謝の気持ちを持てるようになってきました。K君にもその気持ちを伝えました。K君に絶対に理解して欲しい僕の気持ちでした。


それはそうと若者のクルマ離れですが、酒離れ、呑み会離れも顕著なようです。妻の大学時代の体育会のOB会も若者が集まらず、大変なようです。20代、30代前半の若手が、40代、50代、60代、70代、80代、90代が集まるOB会に参加せず、自分達だけでバーベキュー大会等を開催し、閉鎖的になっているようです。酒を飲む若手がおらず、家族を連れてのバーベキュー大会ならば参加しますが、通常の呑み会には仮に主将であっても参加してこないとのことです。


若手と年配の人間がコミュニケーションをとる機会が減り、お互いの交流が無いのが問題だと。一番の問題は、若手がOB会に参加してこないので、部の運営資金の寄付金が集まらないのだとのことです。OB会に参加した時、いくらか寄付をしてもらい、その寄付金で現役部員の活動が支えられているのですね。OB会は若手が楽しめるバーベキュー大会にし、子供を含めた家族も一緒にどうぞというコンセプトにしないといけないと。


悪いことではないでしょう。勝手に自分だけが飲みに行く時代から、家族も一緒に皆で楽しもうという流れです。僕は悪いことではないと思います。妻は全く反対でしたが、、、(笑)。


妻が愚痴をこぼすのですね~、「最近の若者は酒も飲まないのか! 面白くないな~。それではいじれないじゃないよ。遊びの部分が無いのは面白くないわね~。。。酒飲まないなんて男として面白くないわね。。。 色気がまるで無い。。。これじゃ日本の男も駄目だわね。。。」


この意見には異論もあろうかと思います。前職の先輩がこんなことを言っていました。


「今の若者は、クルマも欲しくない、かっこいい高価なファッションも欲しくない、かっこいい時計も欲しくない、スキーも行きたくない、留学もしたくない、高級マンションも欲しくない。欲しくないだらけなんですよ。これでは働く意欲が無くても生活できちゃいますよ。生活さえできればとりあえずいいっていう若者が多いですよ」と。


実は自分の周りにも、物欲が全く無い若者が非常に多いです。僕の時代は物欲が大きい人が多かったですから、それだけ仕事もガツガツしていました。ある意味、今の時代は豊かだから、モノに飛びつくという時代なんじゃないんでしょうね。だから、仕事もそこそこでいいと。。。 


どうなるのかな~って思います。僕はM3が欲しいから独立しますっていう若者の方が個人的には分かりやすくて好きなんです。。。 パテックフィリップの時計が欲しいっていう若者の方が可愛いなって思ってしまうんですね。これは好き嫌いの話です。どちらが良い時代を作るのかって話とは別です。。。。。。。


いずれにしても、これからの日本を支えていくのは20代、30代の若者であることは間違いないのですから、彼らの動向は大変に興味深いですし、自分がそこにどうかかわっていくのかも大事です。


仕事に戻ります。

2 件のコメント:

  1. きょくちょー2016年1月22日 21:51

    お酒飲まない人間でごじゃりますw

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    1. 知ってます、知っておりますよ、勿論。しかし、きょくちょうさんは、ロータスという飛んでもない病的なもので楽しんでいるではないですか。僕は、あのクルマだけは例外であり、ヤバいと思っているんですよ。酒なんか飲む必要は全く無いぐらいではないでしょうか。ロータス運転しているだけで酒飲んで酔っ払っている状態に近いと思いますよ。酔いすぎないようにお願いしますね(爆)。。。

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