159. パドルシフトに関して

ワンポイントリリーフとしての役割であったMINI Cooper S（MT）をBMW320Dツーリング（8AT）に替えて約2週間ちょっと経過しました。BMW320Dツーリングは、8速ATです。


いや～、しかし、実につまらんですな～。パドルで＋と－をシコシコやっても、全然しっくりこないです。速く走れるのかもしれないですが、両手両足を駆使したアンチエイジング走行とはほど遠いですね～（笑）。


50歳になった僕の目標は、「誰よりも老化を遅らせ、誰よりも両手両足の神経が研ぎ澄まされた異常に元気一杯のおっさん」です。普通のおっさんと同じでは駄目なんです。普通のおっさんの100倍元気で、100倍活力があり、100倍神経が研ぎ澄まされいるおっさんを目指しているのです。


普通の人が面倒臭いと思って取り組まないことを、異常に楽しんでスイスイできるおっさんを目指しているのです。車の運転のみならず、仕事面でもいろいろとです。アンチエイジングは普通の人ができないことを軽々と、楽しくできないとダメだというポリシーなんです。


その意味では、パドルシフトの運転では、僕の目標とする年の取り方には寄与しないと改めて思った次第です。


車楽人で知り合ったフランス出身のJ君と最近、よく飲みます。J君曰く、「フランスではMT車が当たり前。女性でも、老人でも100人いたら95人はMT車を運転してる。日本と真逆だよね。フランスではATは滅多に見ないよ。レンタカーも大半がMT車です」とのこと。


フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、英国、ドイツはまだまだMT車が圧倒的です。先日のジュネーブショーでも、展示車の大半はMT車です。


これって何なんでしょうね。日本にいると、「MTは化石。MTは死滅。MT乗っている人は原始時代の人。時代遅れ」って言われますよね。しかし、これって日本しか当てはまらない日本だけの常識であることを皆に知って欲しいなって思います。ミニバンと軽しか作れない、走ることの面白さを追求していない日本の自動車市場の特殊な特性です。ちなみにフランスの知り合いの人に、「何乗っている？」って聞いてみました。「アウディのクワトロのディーゼルのMTに乗っています」って返事が返って来ましたよ。ドイツの知り合いに聞いてみました。「BMWの5シリーズのMTに乗っています」って返事が来ました。日本でBMWの5シリーズのMTに乗っている人、恐らく日本で１人もいない可能性がありますよね。ドイツでは、BMWユーザーの3シリーズでは多くがディーゼルのMT、5シリーズでもMTで乗るのが当たり前。7シリーズユーザーはATで乗るようです。


こんな感じですよ。走る楽しさがある車を次から次へと生み出す欧州はMTが80～95％で、ATはまだまだフェラーリ、ランボ、ベンツ、BMWの高級車ユーザーぐらいですよ。勿論、徐々にATが増えて来ていますが、走る楽しさを追求する欧州ユーザーの80％はまだMTを買います。当たり前のように。


日本は世界ナンバー1のAT天国、ミニバン天国、軽天国です。ダントツのぶっちぎりです。ここはしっかり認識した方がいいと思います。「MTが化石、時代遅れ」というのは日本だけの特殊事情であり、アメリカ、オーストラリアでも日本ほどATが普及していないですよ。せいぜい80～85％で、日本みたいに99％ではないです。


この世で僕が一番嫌いな自動車評論家の徳大寺有恒が最新のノウハウ本で、言っていました。「もはやMTは時代遅れで、薦めない。MTを運転しても現在の最新のATにはかなわない。MT乗るのは一部の変わった人だけでいい」と。。　ついこの間まで、「MTが面白い。MTが車の面白さを味あわせてくれるのだ」と言っていましたよ、彼は。


舶来品志向の徳大寺ほどいい加減なこと言う奴いないですよ。10年前に「韓国車は日本車に絶対にかなわない。買う人変わっている」って「間違いだらけの....」で言っていましたよね。今や、米国では韓国車は日本車を駆逐していますよ。韓国車はラリーでも強いです。デザインも日本車よりもカッコいいものたくさんありますよ。


徳大寺の発言の中で、「クラウンが売れているなんて恥ずかしい」と昔言っていましたよ。その彼が「俺も年をとった。クラウンは楽チンでいい。いい車だ。今、クラウンをマイカーとして乗っている」と言うようになったのですね。


まさにこいつは本当にいい加減な奴。アルファロメオをべた褒めし、舶来品志向の典型で、こんなにみっともない奴いないと思うのですね。自動車評論家は多くは、舶来品志向、スーパーカー志向でカッコ悪いことこの上ないです。ベンツ、BMW、ポルシェ、アルファならばどんなものでもホメまくりですよ。舶来品志向ぐらいにカッコ悪いこと無いって思います。いつの時代かよって。


その意味では、アメリカ市場は「キチンと本質を評価し、値付けも適切」だと思いますよ。世界で一番厳しい市場ですよ、アメリカは。しかし、価値があるものにはしっかりと適切な評価を下してくれます。値付けを見ていると本当にそう思いますよ。BMW320Dはアコードとガチンコですよ。どう見ても、BMW320Dは650万円ではないですよ。310万円ですよ。アメリカではしっかりと300万円ちょっとで値付けされています。乗り味、質感共に、僕はBMW320Dツーリングは300万円ちょっとの車格だと思いますから。それに650万円払う馬鹿な日本人がいるのが悔しいです。舶来品志向がいい加減直らんなって思うのです。


BMWのパドルシフトをしていて、あまりにも楽過ぎて、全く面白くないという結論です。足の裏で感じる必要も無くなりますね。だから、BMWでパドル運転する時、ぶ厚い底の靴で運転していますよ。足裏で感じることなくてもいいのですからね。右足の裏で感じることは勿論必要ですが。。。


とても若若しい女性に先日、会いました。スポーツ走行でサーキットで練習している人なんですが、MT運転の際、なんと素足でやっていましたよ。足裏で微妙に感じたいのだと。。。。


正しい、正しくない、危ない、危なくないは別にして、「この人、若いな～」って思いました。気持ちよ～くわかります。クラッチ操作、回転合わせ等で微妙に足裏で感じないとできない操作がMTの場合生じますが、それを繊細に行いたいという気持ちの表れですよね。アンチエイジングですよ。この女性のことを、僕は「こんなに頑張って、可愛いな～」って思いましたよ。この女性の若々しいオーラはこの取組の姿勢なんだなって思いました。


僕のブログのテーマの基本に戻ってしまいますが、アンチエイジングのために「クルマ運転は役に立つ　　→　とりわけスポーツ走行はもっと役に立つ　→　とりわけ欧州では当たり前のMT運転はもっと役に立つ。走りの楽しさを重視する欧州人を見習い日本人もMT運転で若返ろう」というロジックにやはり間違いは無いと思いました。


MT、MTとクドくて申し訳ないですが、自分がBMWのパドルシフト車を買って心の底からそう思いました。欧州であれば、BMW320DのツーリングのディーゼルのMT買えたのにな～って悔しいです。。。


南千葉サーキットでは、ドリフトによる定常円旋回が出来るようになったこと、現在は「8の字」ドリフトで苦しんでいるレベルですが、首都高速での練習では、コーナリングでの高速走行の感じが大分、以前と違ってきました。ブレーキング、荷重移動等をかなり意識して高速コーナリングを行っています。全身で感じています。足裏、ケツ、腰、背中、手の平から伝わる路面状況、横G、エンジンの状況等をビンビンに感じています。相当に神経が研ぎ澄まされて来ました。車の状態を全身で感じながら走るという繊細さがだんだんと分かって来ました。


これってかなりの感触です。明らかに「う～ん。変わってきたな～」って感じです。


先日は86、AMGとの闘いに勝ちました（爆笑）。。。。　闘い後、笑いが一日取れませんでしたよ。。。　年甲斐も無く、恥ずかしいですよね。。。。　いい年こいて一体何やってんだよって。。。。　恥ずかしいっすね。。。


連休前であるのかな～、電話全く鳴らず。。。　会社潰れるかもという恐怖ですよね。