知り合いの医師とだべりました。51歳の医師です。初代ボクスターに乗っています。スポーツ走行を特にするわけではない方で、最近、ゴルフにハマッているとのこと。100切りが出来ずに苦しんでいるとのことです。ちなみに、僕もゴルフは好きで、ベストスコアは85ですが、90を切ったことは2回しかありません。コンペではドラコンをとることだけを目標にしてきました。予定通り、ドラコンを獲得した時は本当に気持ちいいですね。
しかし、しかし、本当に飛距離が落ちてきました。男49歳になって、情けないぐらいに飛距離が落ちてきています。勿論、練習は全くやっていないです。しかし、練習場に行っても手ごたえは全く感じないのですね。この状態ではドラコンはとれるわけないですし、スコアも100は切れないでしょう。
「俺も年をとったな~」って思います。その知り合いの医師もマラソンが趣味でしたが、「さすがに51になると昔のタイムが出ない。その上、意欲も減退するね~。どう楽しくアンチエイジングしていくかだな~。俺も大病院辞めて細々とクリニックやっているけどね~。最近、マラソンからゴルフに真面目に取り組んでいるのもアンチエイジングの一環なんだよ」ってコメントしていました。
彼の気持ち、大変によくわかります。
僕も39歳で大企業を辞めました。大企業に在籍するメリットは本当にあります。仕事のスケール感、社会的貢献度の大きさ、仕事の幅、国際性、多くの人との協業等。素晴らしい側面がたくさんあります。極めてポジティブです。僕は、大企業で働いていて文句を言う社員の気持ちが全くわからないです。「生活も安定している。人材もたくさんいる。資金もたっぷりある。国際的なネットワークもある。技術もある。ノウハウもある」。。。。大企業の長所を数えれば数限りなくあります。これだけのアドバンテージがありながら、「ノルマが達成できない」となれば、それはもうその人の能力不足だと思います。と言うよりも、「この人、頭どうかしてるんじゃないの?」って疑いたくなります。
それでは何故、そんなメリットだらけの大企業を辞めて、39歳で企業経営の道に入って行ったのかです。。。。 どうして、安定している大企業を辞めて、世界一小さな企業をやるのかと。。。 これって不思議ですよね。よくまあ、こんな不安定なリスクがある生活に身を置いたもんだと。。。休みも全く無く、海外旅行も行けず、何が楽しいんだって。。。 企業にいる人が長期の休みを取って、成田空港に行く姿を見ると、「俺にもこんな時期あったな~」って思うことがありますよ。
僕が企業経営の道に入った一番大きな目的は、「カッコの良い年の取り方をしたい」と思ったからです。僕が思うカッコ良さって、「社会との密着を高め、社会貢献度の高い仕事をして、生活が成り立っている」に尽きます。社会が必要としている仕事を真っ向勝負でやる、そして社会から評価される、そしてその対価をもらう。。これを真っ向からやる。。。。 自分で独立してやると、やりたいと思ったことを今日この瞬間から実行可能なのですね。大企業では稟議があります。上司、幹部の許可が無ければ、やりたいと思うことを実行することはできません。しかし、自分の会社であれば、やりたいと思うことを思った瞬間から実行することができます。
ここに最高に気持ち良さがあります。又、自分が持っている能力をフル活用しないと会社が成り立ちません。一体、自分が世の中に何が提供できるのか。。。自分の能力が問われます。能力とは総合力ですよね。発想力、創造力、企画力、開発力、営業力、コミュニケーション能力、受注能力、実施能力、忍耐力、判断力、物事の本質を見極める能力、柔軟性、協業性、将来を見抜く先見性、トータルなコーディネート能力、交渉力、責任感、貢献意欲、リーダーシップ、推進力、パワー、その他、専門的な知識等。。。。 ありとあらゆる能力をフル活用していく必要があります。これは本当に夢みたいな世界ですよ。これだけの能力を磨いていかないと太刀打ちできないのですから。。。
自分って一体、何ですか? 自分が社会に何の役割を果たせるのですか? 自分が社会にどう貢献できるのですか? 自分だけしかできないことって何ですか?
こんなことを真剣に考えないと、企業経営は成り立たないのですね。これって、まさに究極の世界なんですよ。自分自身の本当の力を世の中から問われるのですね。言い訳無用の本物の闘いの世界ですよ。
僕はこの闘いの世界に身を置くことがカッコいいと思ったのです。男として生まれてきて、こんなカッコいいことをやらずに死んでいくなんてもったいない。やろう、やりたいって思ったのですね。。 最悪の場合は、トラック運転手が出来ると思っていました。大学時代に運送業のアルバイトをずっとやっていましたので、大きな車を運転はできると。。 だからこそ、最初にサラリーマン辞めて、打ち込んだ仕事が物品のデリバリー業務でした。今は、自分の得意分野のシステム構築、ネットワーク構築の仕事をしていますが、当時はデリバリーボーイの仕事に打ち込みました。客先から客先へいかに早くモノを届けるか。これがテーマでした。最悪の場合、宅配の仕事につけるなと思っていました。モノを届けると、お客さんから「有難う」と言われます。これが救いでした。この言葉でモティベーションが沸いてきたのです。
このように、独立後は、仕事の規模は当然小さくなります。しかし、本物の闘いであることに間違いはありません。
しかし、ポルシェと同じで、不思議なもんですよね。あんまり毎日、闘っていると、これが普通になってくるのですよ。普通の人から見ると、よくまあ成り立っているな~ってことを、息を吸うように、普通にやっている自分がいるのですね。企業経営は余談を許しませんが、もう10年が経ちます。それどころか、怖いことに、マンネリ感が出てきてしまっています。いつのまにか、慣れが生じ、発展意欲が減退している自分に気づきます。これが一番、恐れていたことです。基本的に僕は怠け者です。自分がやりたいと思ったこと以外はやらないタイプですし、今でも事務ワークは苦手です。苦手な事務ワークは先へ先へ延ばし、いつのまにか何が何だかわからなくなってきてしまうことが多いです。妻曰く、「ギター弾いたり、ポルシェ乗り回していないで、早く伝票回してよ」って怒鳴られます。何回も怒鳴られていると、ようやく伝票に着手します。その気になればあっと言う間に終わるのですが、どうも事務ワークとなると、手をつける気になれないのですね。。。
話が脱線してしまってきていますが、企業経営という闘いの場というのは、実にアンチエイジングにもいいのですよ。いつも神経を研ぎ澄ましていないといけないですからね! 頭を使うのが一番ですよ。ひょっとしたら、来月、会社が無くなっているかもしれないです。その可能性もあります。健康を壊したら一発アウトです。これも賭けですよね。だからこそ、睡眠を良く取り、休息をしないといけません。僕は普通のサラリーマンよりも良く寝ていると思います。ちなみに今日は8時間寝ました。
こんな状況ですが、多少、マンネリとなっていました。48歳でそこそこ生活が成り立つまでになり、余談を許さないものの、マンネリでぐずぐずしていました。
そこに、Pちゃん、登場となったわけですね。僕の心のマンネリを打ち破るほどのインパクトがありました。Pちゃんでスポーツ走行をしているうちに、眠っていた攻撃本能が目覚めてきたのです。
「ヤバい、ヤバ過ぎる」
「一体、何なんだ、この横Gは??」
グイグイ、グイグイ。。。 コーナーで車がよじれて、ひっくり返るのか!!
アレっ、クリアーした。。。
「たまらん、この横Gが! 最高」
キ~~~、ズルズル。。。
「ウワっ、タイヤ鳴きまくり。リア滑りまくりじゃ~」
「ウワっ、何じゃこれ。車ヒックリ返りまっせ。アイヤ、クリアーじゃ」
「凄っ、車ってこんな面白いのか!」
壮絶でしたよ。猛烈な横Gでまじでグルグルになりましたからね。。。 スピンの嵐。
スピン、スピン、そしてまたスピン。
助手席のプロのインストラクターに言いました。
「すみません、こんなにスピンして。乗り心地悪いでしょう。。。 申し訳ないです」
インストラクターは言いました。
「全然、大丈夫です。体鍛えてますから。僕はプロです。それより、たくさんスピンするのは悪いことではないですよ。スピンすればするほど車の状態が体に叩きこまれます。スピンしそうなギリギリな
所でのステアリング操作に注意してください」
「この人、超カッコいい~」って真面目に思いました。男惚れしました。
攻撃本能目覚めまくりですよ。
「これは行くしかない、行くしかないぜ」と思いました。
朝練、夜練が始まりました。
おいおい、仕事どうなっているんだよって、反省は忘れませんでした。
しかし、「ポルシェのMTをガツンガツン走行できる能力」も
「社長が身に着けなくてはいけないたしなみ」だと真面目に思いました。
いや、本当にそう思ったのですよ、これは嘘ではないです。
ギターもそうです。深夜、早朝に事務所でガンガンに鳴らしまくっています。
これも社長のたしなみの内の1つだと思ってやっています。
当然、一生涯続けていくつもりです。将来、老人ホームで元気に演奏できればと。。。
車もギターもそのモノが持っている能力を最大限に引き出すことがカッコいいですよ、絶対に。
サラリーマンよりも休みが無い、長期休暇も取れない、生活も安定していない
というハンディを背負っているのです。リスクがあるのです。明日はどうなるかも
わかりません。
その代償として、「ポルシェのMTでガンガンに攻める能力」を身に着け、取引先等の
関係者を圧倒してもいいいのではないかと。。。 ポルシェのMTのマスターは
会社のマーケティング活動の一環だと考えました。だからこそ、真剣でした。
長期で考えるのならば、今、ポルシェで走り込むことは悪いようにはならないと
考え、時間を割きました。大きな声で言えませんが、取引先に行くと嘘つき、
奥多摩攻めてましたからね。遊んでいたという気持ではなかったです。
自分としては、決死の覚悟で攻めていたのですよ。これも本当です。仕事だと
思っていました。奥多摩を攻めた後、会社でグッタリ状態でした。
僕は言いましたよ。「今日は営業でえらい疲れたな~」(嘘つけ)
気合を入れて練習した成果もあり、現在、ボクスター981のMTはかなりの程度、
体に染み込んできました。今はボクスター981のMTがお友達のような軽さです。
ポルシェのMTでガンガンに攻めていると、多少大げさかもしれませんが、
経営者としての器まで大きくなったような気がするのですよ(馬鹿、関係無いよ、冷笑)。。。
これって勘違いもはなはだしいのですが。。
それでも、僕個人としては、大学卒業後に「911を買おう」と心に決めていましたから。
シリコンバレーで見ました。経営者がサンフランシスコから911のオープンで通勤する姿を。。
「やられた」って思っていましたよ。あの時は。カッコいいな~ってね。。。
毎日、911で通勤できたらどんだけ楽しいだろう。仕事やる気なるよな~って心の底から思いました。カーグラを毎月読み込んでいた大学時代の話ですよ。俺もポルシェ買うぞって心の底から思っていました。ポルシェでF1チャンプになったニキ・ラウダを人間としても尊敬していた時ですよ。
ということで、911ではありませんが、ボクスター981のMTで全然OKでしたが、今、自分がガツンガツン攻めていると、何とか間に合ったという気分なんです。
これって、僕の子供じみた性格だからどうしようも無いです。もっと大人の性格の人ならば普通でいられるのでしょうが、僕はどうしても幼児性が抜けきれずです。
若い20代前半の時に見たシリコンバレーの経営者が通勤で乗るポルシェに強引に今の自分を被せてみたのです。というよりも、被せるしかないのですよ。明日がどうなるかわからない身ですから。
ポルシェに乗るだけではダメなんですよ。ポルシェに乗って、豪快にドリフトして、カウンター切って車を立て直していかないとカッコよくないのですね。この能力を身に着けて初めて、ポルシェ乗りだと思っていました。しかし、これはハードルが高いです(苦笑)。。。今はまずはグリップ走行でしっかりと地に足を着けた走行ができればと。。。
マンネリ化してきていた生活にガツンとカツを入れる意味でも、PちゃんのMTとの出会いは効き目がありました。気合を入れて50代を迎えようと思っております。サラリーマンに負けない元気で攻めて行こうと。これこそ本物のアンチエイジングじゃって思うのです。。。。
仕事に取り掛かります。
いつも楽しく拝読させてもらってます、981c購入の者です。
返信削除僕から見ると、裸一貫で起業して、それが継続的利益を生み出し、生活を成り立たせているだけでも、とんでもない凄い事だと思います。
だって正真正銘、社会から必要とされているということですから。
大企業社員にしても、公務員にしても、僕たち医者にしても、何かしら看板や資格に守られているので、そこはまだまだ甘いなと痛感します。
知り合いがベンチャーを立ち上げて10年弱、継続されてますが、本当に昔から優秀な人で、さすがだな、と感じます。
そんな中で筆者様は、きちんと利益を生み出し続け、ボクスターを購入できるほどの経済力をキープされているのですから、ただただお見事というしか無いです。
>若い20代前半の時に見たシリコンバレーの経営者が通勤で乗るポルシェに強引に今の自分を被せてみたのです。というよりも、被せるしかないのですよ。明日がどうなるかわからない身ですから。
この感覚、すごくいいと思います。
もっと成功者を夢見てギラギラしている若者(僕もまだ若造ですが)がいてもいいんじゃないでしょうか?
そんなこと無いですよ、まだまだです。医師が看板や資格に守られているなんてことは全く無いですよ。医師の仕事は一人前になるまでに想像を絶する仕事量、勉強量が必要なはずです。又、一人前になっても、勉強を続けていかないといけない分野でもありますよね。ハードな世界だと思っています。かなりの努力をなさっているはずです。資格や看板などどうでもよいです。本質的に素晴らしい仕事をしていることが大事なのではないでしょうか。独立している、していないとは別次元の話だと思います。
返信削除僕は独立していようと、大企業社員だろうと、公務員だろうと、大病院に勤務する医師だろうと、開業医だろうと、形態とは何ら関係無いと思っております。実際に、ベンチャー企業経営者でもどうしようも無い人はたくさんいます。大企業社員でも頭が下がるぐらいの立派な人はたくさんいます。大病院に勤める医師でも本当に優れた方はたくさんいます。又、立派な開業医もたくさんおります。反対にどうしようもない方もいるでしょう。
どんな形態であろうと真剣に頑張っている人、貢献度の高い仕事をしている人は必ずいると思います。僕は大企業や大病院、大施設で立派に真剣に働いている人から、会う度に勉強させてもらっていますよ、これ本当です。逆に自分も何かを提供できるようになりたいといつも思っています。何か役立てないかと。。。
それはそうと、981cは981の素のケイマンということだったでしょうか。大変に評判がよろしいですよね。PDKになさったのですか、それともMTになさったのですか。最近、当ブログを読んで頂いている方は、僕と同じく、MTの購入者が多いように思えます。本当に嬉しく思います。皆、僕と同じようにガチャガチャ楽しんでいるのかな~って。。。
妻の監視が厳しく、なかなかサーキットに行けないのが現実ですし、今の会社状況では行かせてくれともなかなかいかず。。。。(苦笑)。。。
先生は通勤で、ポルシェに乗っているのですか! 羨ましいですよ!! 気合が入りますよね、本当に。好きな車で毎日、病院に行けば、「さあ、今日もどんなことでもかかってこい」って気持ちになりませんか!