自分がボクスター981を購入したことで、やたら街中を走るスポーツカーに目が行くようになりました。よ~く見ると、いるわいるわ、86が本当に多くなりましたね。これは嬉しいです。東京ではポルシェも多いです。GT-Rも見かけます。マツダロードスターは本当に良く見かけます。S2000も時々見かけます。フェラーリ、ランボルギーニも見かけます。MINIのJCWも見ます。他、国産ではWRXやランサーは結構見かけます。こういう車を見ると、安心してしまうのですね。嬉しくてたまりません。
しかし、残念なことに、昔で言うスープラ、シルビア、セリカ、シビックやCR-Zのスポーツバージョン、インテグラRといった車の現代版は殆ど見ることが無くなりました。後継となる車が発売されていない車もあり、これは残念ですね。
何か日本の車社会に元気が無いと思いませんか! 環境志向は確かに極めて重要なことであると思います。これは誰がどう考えても間違いは無いです。僕もそれが理由で、数年前に会社の車をプリウスにしました(昨年、MINI Cooper Sに買い替えをしてしまいましたが)。いわゆるいい子ちゃんです。取引先のどこに行っても、堅実であると思われる車ですよね。
最近の日本車の新車を見ると、どいつもこいつもハイブリッド、ハイブリッドばかりです。大変にいいことですが、やはり、そこは日本の車開発の限界です。ドイツ車のように、運転して楽しい車ではなく、あくまでハイブリッド乱発型の燃費志向です。AT率99%の国から、運転して楽しい車が生まれてくるわけは無いです。イタリア、フランス、ドイツから生まれる車が何故、運転して楽しいかというと、MT率が90%超えていて、多くの人が運転して楽しい車を求めているからです。これは何度も過去ブログで記述していることです。
僕はプリウスを買った時、運転して楽しい車なんてどうでも良かったです。燃費がそこそこ良くて、そこそこのデザインで、故障しなければいいやって思う程度でした。7年前にランクル100を購入した時も運転の楽しさなんて微塵も思っておりませんでした。
運転の面白さって考えたことも無かったのですね。勿論、AT乗りでした。大学卒業して最初に買った本田のシビックのスポーツタイプはMTでしたが、運転の楽しさを追求して買ったのではないです。ATを買う金が無かったから買っただけでした。MTの方が15万円ぐらい安かったので、仕方が無いからMTを買ったのです。
僕が運転の楽しさを求めて購入した車はボクスター981が初めてでした。昨年はまだ48歳でしたので、そうです、48歳になるまで運転の楽しさとは何かって視点は頭の片隅にも無かったのですよ。現在、男49歳となりましたが、今では、「運転の楽しさ」って何かってわかるようになってきました。そうなると、見る目が劇的に変わりますよね。今ではポルシェがベンチマークですよ。ポルシェの面白さを100点とした場合に、他の車が150点か、80点か、同じ100点かって考えてしまいます。
ちなみに、僕の基準では、今のボクスター981の素のMTを100点とした場合、次のように思っております。あくまで僕だけの強引な基準です。
素のボクスター981のMT: 100点
MINI Cooper SのMT: 20点(クラッチがグニャグニャでキレ無し、エンジン反応性悪し、シフトストローク長過ぎで節度感無し、エンジン音悪し)
MINI JCWのMT: 80点(シフトストロークの節度感は今一歩だが、かなり面白い)
86のMT: 50点(クラッチがグニャグニャでキレ無し、エンジン反応性悪し)
BRZのMT: 50点(クラッチがグニャグニャでキレ無し、エンジン反応性悪し)
空冷911のMT: 85点(シフトストロークが長過ぎで節度感無し)
空冷911の930のMT: 85点(シフトストロークが長過ぎで節度感無し)
新型の素の911のMT: 90点(クラッチが軽く、繋がりのキレが無い)
フェラーリF355のMT: 120点(これは最高だと思います)
マツダロードスターのMT: 75点(エンジン反応性今一歩、しかし良く出きている、立派)
フェアレディーZのMT: 90点(クラッチ、ギアは好きです。エンジン音だけが残念)
WRX STIのAT: 90点(これは結構面白いです)
新型911SのPDK: 95点(MTではなく退屈ですが、車としては文句無しです)
新型ケイマンSのPDK: 90点(MTではなく退屈ですが、車として文句無しです)
新型911の素の4のPDK: 85点(車として文句無いです、エンジン迫力乏しいです)
NISSAN GT-R: 150点(速さ異次元の世界、別の意味で面白さがあります)
以上ですが、これはあくまで僕が一発試乗しただけの感想です。長時間運転しての評価ではないです。一発乗りでの評価です。素のボクスターのMTがいかに素晴らしい車であるかご理解頂けたかと思います(爆笑)。。。つまり、いかにコストパフォーマンスがいいかですよ(再爆笑)。。。ポルシェ最安であるにも係らず、高得点です。価格が倍以上する911SのPDKよりも得点が高いことは注目ですよ(再再爆笑)。。。
若者の車離れは深刻ですが、これは僕ら年配者の責任でもあろうかと思います。東京一極集中で地方で給料が高い仕事を見つけることが厳しくなったこと、都心では車庫代がべらぼうに高いこと、大企業でも給料がなかなか増えていかないこと、中国・韓国等の追い上げで給料の高い大手企業の採用枠が恐ろしく減ってきていること等。こんな日本に誰がしたのかですよ。これはそれを容認してきた僕らの責任ではないかと。。。 僕らが頑張って対策を講じてきたのであればと悔しい気持ちです。
もはや、若者が安心して働ける環境が昔に比べて大分、減ってきているのは事実です。車を買う大前提である給料の安定が極めて厳しい状況ですし、不動産価格が高く、車庫代も生活を圧迫しますよね。
僕がもし、今、大学を卒業したばかりであれば、間違いなく車は買わないでしょう。と言うか、買えないでしょう。。買いたくても買う勇気が無いかもしれません。車の中で女の子の脚触れる時代ではないのかもしれません。
こういう厳しい状況ですが、スポーツカーを見かける時が多くなってきたような気もします。
若者もこういう厳しい状況で車を購入するとなれば、よほど意味がある車でないと意味が無いでしょう。ということで、移動のための車ではなく、楽しみのための車という位置づけがどうしても必要になろうかと思います。パソコンよりも、ネットよりも楽しいから車を買うという流れにならないと車を買う動機づけは乏しいと思います。
その時、初めて「運転する楽しさ」の視点が必要になるのですね。僕が48歳にして知った初めての考え方です。遅すぎましたよ、本当に。もっと早く知っておけばと。。。
手ほどきしてくれた方が周りにいなかったのですね。ブリッピングもヒール&トウも、荷重移動も独学でやったことはやったのですが、正しいやり方は誰に習うこともできませんでした。今から考えると悔しいです。スクールも無かったですし、周りにやっている人は一人もいませんでした。
だからこそ、僕は若者に運転する楽しさを教えて行きたいと思っているのです。スポーツ走行の楽しさを是非、知ってもらいたいと思い、そのような機会を提供していきたいと。仕事でも何でも、やはり面白くなければ、のめりこまないと思います。面白く感じ、好きになるから、とことんやるのだと思います。とことんやるから技術やノウハウが体に染み込み、それが無形な財産になるのだと思います。僕は今、MTでのスポーツ走行運転をかなり練習していますが、このことは将来、きっと役立つと思うのですね。運動神経、反射神経の向上によるアンチエイジングは勿論、PDKを運転した時でも相当に速く走らせることが出来ると思っています。車の能力を最大限に引き出すことが出来る能力、スキルですから、これは車好きにとって極めて重要なスキルとなりますよね。MTでのスポーツ走行を徹底的にすることで、走行中に車の状態を体で感じる能力は明らかに高まります。エンジンの状態、ブレーキ、アクセルの反応状態等。。。 完全に手動状態で車の状態を感じる能力を向上させることで、体の全神経が研ぎ澄まして「感じる能力」が向上します。これがPDK運転でも早く走らせることに当然繋がっていくと思います。
今、ボクスター981のMTをスポーツ走行運転する時、体のあちこちが瞬時に繊細に反応している自分がいます。考えてみたら、凄いことですよね。脳の瞬時の反応、両手両足の瞬時の反応、しかも極めて微妙なクラッチ、ブレーキ、アクセルのコントロール、ステアリングのコントロール、荷重移動のマネジメント等。。。。 これだけの作業をどうして自分ごときがやっているのだろうって。勿論、低レベルの質ではあります。しかし、半年前には全くやっていなかったこれらの作業を現に自分がやっているのですよ。普通にAT運転をしているだけの人がもし僕の動作を見た場合、「この人、半端ない反射神経、運動神経がある人」って思うと思います。僕は特別に運動神経があるわけでもないですし、反射神経があるわけでもないのにです。
実際、今、自分が行っている操作は、半年以上前には絶対に出来なかったことばかりです。と言いますか、絶対に出来ない、出来るわけないと思っていたことばかりなんですね。それが今は楽しくやっているわけですから、「運転する楽しさ」がどれだけ重要かです。
今は、練習成果もあり、質は低いものの、そこそこのことはやっているつもりにはなっています。スキルが上がった自分がいます。「運転する楽しさ」を知り、ドラテクを上げた自分がいます。ドラテクが上がった分、運転する楽しさを測るレベルも向上しています。
そんな自分がつけた採点が、上の採点表でした。もし、ポルシェを知ることなく、運転する楽しさも知らず、ドラテクが無い1年前の自分でしたら、上記の車に乗っても採点どころの騒ぎじゃないと思います。何をどう採点してよいかもわからないですし、そもそも皆、同じように思えてしまうでしょうね。ボクスター981のMTのクラッチがやたら重いだけでイヤになってしまうでしょうね。それよりもグニャグニャな86のクラッチの方が楽でいいやって思うのでしょうね。
スポーツ限界走行という死ぬほど面白い世界を知ったので、ボクスター981のMTの重さがたまらなく必要なんです。クラッチのキレ、ギアシフトのキレ、エンジンの反応性、ブレーキの効き、ハンドリング、ステアリングから伝わる路面情報量の多さ、ペダル配置等。。。。 今では多くのチェックリストで車を採点するようになりました。
この面白さを若者にも是非、伝えて行きたいと思っております。それを伝えてくることを怠ったメーカーの責任も大です。ハイブリッドを乱発するだけでなく、運転の楽しさを是非、後世に伝えて行きたいと。それが無ければ、日本車の未来は無いと思います。最近の韓国車も大分、良くなってきました。ラリー等ではもはや勝てなくなると思います。
我が日本を元気にするためにも、まずは僕自身が超元気にアンチエイジングに励むことで、若者を道連れにしたいと思っているのです。。余計なお世話だろうが何だろうが、今のままではまずいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿