ボクスター981のMTを購入する前に、MT運転の練習車として購入したMINI Cooper SのMTを昨日、仕事で約40kmほど運転しました。ボクスター981では街中運転が死ぬほど楽しいのですが、同じ気持ちをMINI Cooper Sで持つことができるか厳密にチェックしました。
チェックの結果、770万円のボクスター981は、370万円のMINI Cooper Sよりもやはり400万円高いだけのことはあると思いました。どうやってもあがいても、MINIはMINIでした。というよりも、400万円の差しかないようには思えないほど、全ての面において格が違ってました。ボクスター981はMINI Cooper Sの倍の価格ですが、倍以上の差があってもおかしくないと思いました。そのくらい、走りの質に相違がありました。
ボクスター981の購入前は、MINI Cooper Sは本当に楽しい車だなって思ったのですが、ボクスター981がベンチマークになってしまった現在、MINI Cooper Sの運転が全く面白いと思わないのですね。昨日もやはり同じでした。MINI Cooper Sもスポーツバージョンです。JCWまでは行きませんが、小さいボディに184馬力あり、かなり速いです。しかし、しかし、全ての面で差があり過ぎました。
最初にまずはエンジン音です。ボクスター981のエンジンサウンドは音楽です。回せば回すほど、その気になる音楽です。レッドゾーンまで回しても何ら騒音ではないです。むしろ、得したような気分になります。可能ならば、5000回転以上常時回していたい気分になります。僕は5000回転~7000回転は当たり前のように回しています。助手席に人がいても、同乗者は嫌な気にならないでしょう。むしろ、「流石、ポルシェですね。凄いですね。迫力がありますね」と言われます。とりわけ、エンジン回転が落ちる時のサウンドは最高ですね~。あのバタバタ音はどうやって出しているのだろうっていつも不思議に思います。ポルシェの公式HPでは各モデルのエンジンサウンドを聞けるのですが、まさにあの通りです。実際の方がもっといいです。最高です。あの音が聞きたいから、朝早くから起きて走り込んでいると言ってもいいぐらいです。歩いていても、あの音が頭の中に入ってくる時があります。ポルシェ病にかかっている人の多くがあのエンジン音が病原のようですよ。フェラーリも同じことが言えるようです。
MINI Cooper Sでは全く違います。回せば回すほど、耳をつんざく騒音となり、聞き苦しいです。音楽とは程遠いですね。ここはあまりにも大きな差でして、最悪です。ここが決定打となり、戦意を失うところですね。エンジン音は極めて重要な要素ですので、ここの差は400万の差以上あると思います。
ちなみに、フェラーリを除いて、ポルシェのエンジン音よりもかっこいい音はそうそうは無いと思います。BMWのM3やM5、GT-Rもエンジン音はカッコよく無いですよ。回したい気になれないです。ポルシェのエンジンサウンドはある意味、芸術の域に達しています。クラシックの音楽家が、「ポルシェのエンジンサウンドは芸術だ、オーケストラが奏でる音楽そのものだ」って言っているんですからね! 他の車に対してこんなこと絶対に言わないですよ。。。何しろ褒めている人がクラシックの音楽家ですよ!! 音の美に対して誰よりもうるさい人達のコメントですから、それはもうインパクトがあります。
他にも、エンジンの反応性、クラッチの繋がり具合、ギアの操作性、乗り心地等、全てが比較の対象になりませんでした。厳密に比較したのですが、どうやっても、格が違いすぎます。新型ポルシェの凄い所は、純粋なスポーツカーであるにも係らず、乗り心地が凄くいいことです。MINI Cooper Sよりも明らかに乗り心地がいいです。新型のボクスターは、路面情報がステアリング、シートを通じて伝わってくるにもかかわらず、路面のゴツゴツを拾わないという離れ業をやってのけます。僕のいものはオプションでPASMをつけているので余計そうなると思います。MINI Cooper Sは路面のゴツゴツを相当に拾い、ドタバタします。初めて一緒に乗った80歳のオフクロ曰く、「お前、これで長距離は運転しないでしょ。この車は長距離には向かないね」と言うほど。。。。ショックでしたよ。。。MINIが可愛そうです。。。。。
MINI Cooper Sの悪口大会になってしまいました。しかし、ボクスター981と比較した場合はこれは100:0でボクスター981の圧勝です。
ここで可愛そうなMINI Cooper Sの優れた所を挙げますね。このままではMINIが可愛そ過ぎます。まず、デザインのかわいらしさです。これは余りにも優れ過ぎています。ここまで可愛らしいデザインは世界にもMINIだけでしょう。デザインだけでこの車を買う人も間違いなくいるでしょう。僕もMINI Cooper Sを乗るたびに、「この車は何て可愛いんだ」っていつも思います。取引先の駐車場にMINIを止めた時、奥様がぶっ飛んで出てきたことがありました。「なに、この車、誰の車!!! 可愛いわ」って。。。。 この時は本当に嬉しかったです。しばらく、奥様が車のまわりをぐるぐると周り、見ていました。旦那さんも出てきて、「そうだね~、可愛いね。いいね~」って。。。。取引先では超受けがいいです。
それと、ドアのガッチリ感ですね。これはポルシェよりも上です。これ本当です。20年前のベンツに乗っているかのような分厚いドアで、これは今の最新のBMWよりも圧倒的に上です。もの凄いガッチリしたドアで、これは異常なまでの水準だと思っております。とにかく、重いの一言です。妻は重すぎて、顔面にぶち当たり、ケガをしてしまったぐらいです。これをまともに顔に浴びるとヤバいですよ。僕がMINIに魅力を覚えたことの1つに、このボディのガッチリ感があります。ドアの開け閉め時に感じるこの鋼鉄のようなガッチリ感はMINIならではです。これは安っぽさが微塵もありません。デザインがスバ抜けているのと、ボディが死ぬほどガッチリしているので、安っぽさが無く、小さな高級車のように思えます。新型のBMWと比較しても、触った感じのガッチリ感は誰がチェックしても、MINIの方が上に感じます。100人いれば、100人同じことを言うでしょう。但し、ボディ剛性というのは触った感じのガッチリ感とは別の次元の話ですから、BMWの新型は一見、ドアがペラペラしていても実質的な意味でのガッチリ感はMINIよりも上なんでしょうが。。。しかし、実際に触ったり、ドアを開け閉めした感じでは、MINIの方がBMWよりも高級感があります。これは僕が毎日、MINIに乗っているので、間違いないです。ボクスター981よりも、MINIの方がドアの開け閉めのガッチリ感は高いですね。妻も同じことを言っています。MINIの鬼のようなボディのガッチリ感は是非、お確かめになって頂きたい点です。911のドアよりもガッチリ感がありますよ。
視界の良さがずば抜けています。本当に365度どこを見渡しても完璧な視界です。これは素晴らしいですね。本当に運転する時の見切りの良さは最高です。
高速安定性はかなりあります。200km以上離れた所に仕事に行くのでも、全く苦痛を覚えませんでした。プリウスよりも苦痛ではないです。時速120km以上の数時間の連続走行時の疲労感は全く無いですね。実に気持ちいいです。エンジン音を除いては。。。
後部座席に大人2人乗れます。911よりも圧倒的に広い後部座席です。ここは大人2人が座って、頭がつかない空間があります。まさかの時に大人4人がのれます。後部座席を倒せば、充分な荷物のスペースが確保できます。僕が社用車としてMINI Cooper Sを使っている理由が、このスペース性です。小さいボディでどこにでも行ける上、そこそこの荷物も入ることです。
僕はMINI Cooper SのMTを購入しましたが、今、もし買うのであれば、ATを買うでしょう。この車にMTで運転する楽しさがどうのこうのと思いません。ボクスター981で運転する楽しさを十分にエンジョイしているので、MINIのMTに乗ると正直がっかりします。以前、MINI Cooper SのATを試乗した際、大変に楽しかったですが、この車はATの方が相性が合うのではないかと思います。Dレンジに入れたままのまったり運転の方がこの車の良さが出ると思います。ATは結構速かったです。
結論、MINI Cooper Sはデザイン性、ボディの半端ないガッチリ感でインパクトあります。これは今の日本車を含め、外国の車の中でもトップ級の魅力です。是非、可愛い女性に乗って頂きたいです。妻がこの車を運転していると、妻が凄く可愛らしい女性に見えるのが面白いです。そのくらい、この車には個性があります。妻がボクスターを運転していると憎たらしく思えるのですが、MINIの時は愛くるしい可愛い女性になります。その違いは大きいです。
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