ボクスター981型MTを購入し、人生が劇的に変わってきたことを改めて感じています。
限界走行への挑戦が始まったからです。これまでの人生48年間、一度もそんなことを考えたことはありませんでした。やりたいと思ったこともありませんでした。峠をそこそこ走って楽しむ程度でした。勿論、理論武装もありません、技術もありませんでした。ただぼんやりと何も考えることなく、走ってきた48年間でした。
しかし、ボクスター981型を購入し、全てが変わりました。限界走行への挑戦が始まりました。中吹かし、ヒール&トウ等の技術を体得しないと速く走れないことをまずは体感しました。最低限のテクニックです。ブレーキング、ハンドリングの絶妙な操作、ライン取り等も絶妙なものが要求されます。その他、もろもろの技術が要求されます。プロドライバーが神の領域の技術レベルにあることもわかりました。PDKだったら、中吹かしもヒール&トウも全く不要ですが、MTを購入したのですから、やるしかないです。しかしやっている内に、もうMTの虜になってしまった自分がいました。今後、MT車が存在する限り、MTに乗るだろうなと思っています。左足がむずむずします。
ボクスター981をどうやったらなぎ倒すことができるのかを考える毎日が始まりました。その第一歩がユイレーシングスクールでした。22Rのコーナーで強烈な横Gを感じ、ボクスターのタイヤが鳴きまくった時、「この感覚だ!」とにやけました。待ちに待ったこの感覚です。
夕方16時30分に終了後は一般公道の世界に入ります。もうこの感覚を味わうのはできない状況に入りました。
しかし、もう体はむずむずしています。またあの限界走行を味わいたいと体が叫んでいます。ボクスターが悲鳴を上げるまで攻めることができないかと。。。
これってまさに麻薬ですよね。何故、車好きがいてもたってもいられないぐらいに走りたくなるのか。。。その気持ちが分かってきました。何故、サーキットに行って、限界走行に挑むのか。。。
憂さ晴らしはいろいろやってきました。長距離ドライブ、ギター、ピアノ、カラオケ、ゴルフ等、いろいろやってきました。しかし、限界走行とそれらと決定的に違うことがあります。それは他のことを考える余裕があるかないかです。限界走行時に他のことを考えている余裕は無いです。一歩間違えると車が大破、僕自身も死ぬでしょう。だから、全く他のことを考えていませんし、考えたいとも思いません。音楽やゴルフをやっている時は実はかなり他のことを考えています。仕事のこと、家庭のこと等。。。。 仕事はどうやるべきなのか、どうして失注したのか、どうしてうまくいかなかったのか、うまくやるにはどうしたらよいのか。家族は皆、健康でいられるのか、いつか歳とってよれよれになって皺だらけになり、歩くこともできない状況になるんだな~、今のこの瞬間を大切にしよう。。。。
こんなことを音楽やドライブ、ゴルフの時は考えてしまうのですね。これは僕の性格なのかもしれませんが。。。プレーの最中、自然のど真ん中でゴルフが出来ている喜びといつまで健康でいられ、皆と楽しむことができるのかな~っとセンチな気持ちになってしまうのですね。年齢的に48歳ですので、あと10年健康でいられればほぼ60歳になります。その時、家族の皆は元気でいられるのか、オヤジ、オフクロはもうこの世にいないかもしれないな~とか。。。
どうしてもそんなことを考えてしまうのですね。。。。
しかし、限界走行時はそのようなことは一切、考えていないです。まずは、ボクスターを無傷の状態で終えること、自分自身もケガをしないことを考えています。他のことを考える余裕は一切ないです。本当に「無」の気持ちになれるのですね。麻薬のようなものなのかと思います。
限界走行時、スポーツ走行時のこの何とも言えない「無」の瞬間が僕にはたまらないです。神経は相当に使っているのでしょう、汗もかいています。横Gに耐えるために筋肉も使っています。まさにモータースポーツです。
体を鍛えないと限界走行が厳しいことがわかってきました。ジョギングも始めました。腕立て伏せの回数も増やしました。90cmあったウェスト周りも、78cmまで絞りました。体重も8kg落としました。半年前のズボンはブカブカではけないです。周りからは「相当に若返ったね」と言われます。年齢48歳には見えないと言われるようになりました。飲み屋の女の子からは30台に見えるよと言われます(これは絶対に言い過ぎであることは最初からわかっています。その手には乗りません。それでも嬉しいのは男の性か。。。)。
全てはスポーツ走行、限界走行のためです。体を鍛え、次の限界走行に準備している状況です。下手すると街中でもチャンスがあれば挑む覚悟です(笑)。そこそこ練習していないと、いきなり本番では厳しいですからね。。。。安全運転を心がけてはいますが、チャンスがあれば、一般公道でも轟音をまきちらし、かすかなスポーツ走行を狙っています。だからこそ、目はぎらついています。チャンスが無いかどうかを探りながら運転しているのですね。バカ丸出しかと。。。
中吹かしやヒール&トウを必ずやるようになりましたので、横に乗っているかみさんに、「何やってんのよ、嬉しがって吹かしているんじゃないの! 燃費悪くなるからやめなさい」と注意されました。それに対して、僕は「いやいやポルシェはエンジンの回転をキチンと合わせてギアシフトとしないと、車に良くないらしいよ。ポルシェのMTの人は皆やっているようだよ。壊れたら凄い金かかるから、仕方無いから僕もやることにしたよ」と言いました。何もわからない妻は「そうなの?? じゃ、好きなようにしなさい。お金かかることはダメですよ」と。。。
最近、妻からは「大分、スムーズになったね」と言われ、僕は上機嫌です(苦笑)。
4月7日のユイスクールに向けて、練習、練習。
それと2月24日の検証しようと思っていた「スポーツプラス」のON、OFF、「PSM」のON、OFFでの限界走行は全く検証する余裕がありませんでした。結論、一番安全な「ノーマル」で、かつ、「PSM」がONの状態でのみ走りました。横Gとアンダーが怖くて、スポーツプラスをON、PSMをOFFにする勇気がありませんでした。まずは初めての経験でしたので、死なないこと、他の車に迷惑をかけないことを優先しました。限界走行時に検証するなど自分には到底無理でした(笑)。腕がある人が余裕をもって検証するのがよろしいかと。僕にはまだ無理です。。。。(情けないですが、これが現状です。。。。)
頑張ります。
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