230. BMW320Dツーリング再開

昨日、BMW320Dツーリング売却決定、買換えのブログを書いたばかりですが、急撤回することにしました。個人と法人の印鑑証明書を用意し、注文書を印鑑を押すばかりの状態でした。


客先に向けて320Dで最後の運転をしていて急に気が変わりました。


俺は一体、何をやっているんだろうかって我に帰りました。社用車なんて何だっていいじゃないかって急に思ったのです。もともと、社用車としては、トヨタハイエースからスタートしました。その後、タウンエースとなり、プロボックスとなりました。その次にMINI Cooper SからJCW改造になり、そしてBMW320Dツーリングとなりました。この10年間で6台変身しています。ペースにしますと、1.5年強で買換えをしてきたペースになります。


一方、ランクルはかれこれ9年目に突入、ボクスターは3年が終了間際です。この2台とサヨウナラすることは当面は無いですし、愛しています。この2台は手放してしまうと、代替が無いです。オンリーワンの存在です。勿論、後継モデルは出てくるでしょうが、後継モデルは同じラインですので、他のラインに浮気は無いです。同じことが、M3やロータスにもありますよね。ゲレンデバーゲン等。ポルシェで言えば、911もありますが、オープンの2シータ―はボクスターしかないですし、替えがそもそもないです。ランクルも「ザ・ランクル」でして、これを替えることは無いです。9年目で未だにつまらないトラブルする1つも無いタフなマシンでして、あと10年以上は乗りたいです。ランクル、ボクスターは20年以上の所有を前提としております。愛して、愛して、愛し抜きたいと考えております。


一方、BMW320Dツーリング、MINI Cooper S、プリウス等はそういう存在になりませんでした。MINI Cooper Sを手放した時は正直、きつかったです。これは介護等の家庭の事情で手放す必要があっただけで本当にきつかったです。今でも、Cooper Sには未練があります。とても楽しいクルマでしたが、南千葉で限界走行にも何度も挑みました。思いが込められたクルマでした。


BMW528iに浮気をする寸前でしたが、また同じことを繰り返すのだろうと思い、急にバカバカしくなったのです。どうせ買うならばオンリーワンのクルマが欲しいです。


社用車として、ワークホースとして愛し抜けるようなクルマが欲しいって思います。一番欲しいのはランサーエボリューションXなんですが、これは硬派過ぎてダメだと妻が反対しています。しかし、やはり僕はこのランサーっちゅうのはオンリーワンでして欲しいなって思います。確かにカッコは悪いですよね。しかし、このクルマは日本が生んだ傑作の1つだと僕は思っております。妻さえ反対しなければ、もっと前に購入に踏み切ったクルマですよ。


社用車で頻繁に買換えをしてきて、正直、自分がバカに思えて来ました。無駄使いとも思いました。しかし、その分、クルマを通じていろいろな経験もさせて頂きました。ハイエース、タウンエースを見ると、「オレもこれで朝から晩まで頑張ったな～」って思います。最近でも仕事でレンタカーで借りたことありますが、体に染み込んだ運転感覚が残っていました。素晴らしく見切りもよく、運転はしやすい物流のワークホースとしては最高です。燃費はリッターで6～7kmしか走りませんでしたが。


いろいろなクルマに乗ることは確かに贅沢ですが、経験の上乗せにはやはりなります。無駄使いとは思いますが、新車購入時には「よ～し、仕事頑張るぞ」っていう気分になりますよね。実際、気合を入れて仕事をしてきました。そのワクワク感、ソワソワ感は新車購入時にしかない快感です。


しかし、今回は見送りでした。心の奥底で、BMWの3シリーズ、5シリーズに対する不信感があるのだと思います。何度も記述している日本でのボッタくり価格です。米国の2倍の値付けに対する不信感です。どうして、X5がランクルの2倍なんだよって。。　アメリカでは逆だぞって。僕はぼった暗れるのはどうしてもイヤなんです。自分の仕事でも、クライアントには、極めてリーズナブルな価格で提供しています。弊社と付き合って、「助かった、リーズナブルで安心だ。その割に中身が信頼できる。」と言われることを目標にしています。そういう僕にとって、舶来品志向の日本を小馬鹿にして、高くふっかけてくるBMW、ボルボ等が嫌でした。15年前のボルボは、世界のシェア1％の日本で、30％以上の利益を稼いでいると言われたほどですからね～。今はそのボッタくりのターゲットが中国になっていますが。。。


実際、BMW320Dは実売600万円ですが、価値としては300万円ぐらいですね。1年乗って、下取りがガリバーで240万円ですからね。230万円のプリウスは1年半乗って、ガリバーでの下取りが180万円でしたよ。これは驚きましたが。600分の240と、230分の180でいかにBMWがボッタくりか分かりますよね。BMW528もまともに買うと850近くしますよ。3年後の下取りは300～320ですよ。バカバカしいかなって思いました。


こんなバカバカしいことは、お金が余って仕方が無い人がやることだって思いました。会社経営でまだまだの僕がよくこんなバカバカしいことをやってきたなって自分が大馬鹿野郎に思えたのです。若い経営者ならばこんなバカなことはやらないだろうって思いますが、僕のようなクルマ世代は頻繁なクルマ買換えは憧れでもありました。大学時代、クルマを持っていない時、駒沢公園の路上でカッコいいクルマの中でいけてる女の腰に手を回して、いちゃいちゃしている男達にどれほど羨望のまなざしを送ったことかです。「クルマがあればな～」って当時は心の底から悔しい気持ちでした。俺も、好きな女のあそこに手を回して、後はホテルで一発やるのにな～なんて思っていましたよ。だから、就職してすぐにローンでクルマを買った時、最初に願望だったことを全て実践しましたよ（爆）。頭の中に抱いていたイメージ、憧れを全て行動に移しました。とてつもない満足感がありました。オレもついにやったという。。。。　今の若者には全く理解できないシーンでしょうが。。。


その名残があるのでしょうね。クルマに対する異常なまでの執着心というか。。。他にやることあるだろうって思うのですね。


社用車として、この執着心を満たしてくれるクルマをこれからも求めていくのかなって思って、金は一体どうしたらよいのか。キチンと稼げるのか。こんなことを急に考えて、見送りとなってしまいました。


妻に報告しましたよ。「結果的に528やめた。今のままで行きます」


妻は言いました。「アレっ？　やめたの？」


僕は言いました。「あんたが320Dがゴトゴト、バタバタでウルサイって毎日言うから、そういうこと言われないようにもっと高級なクルマを買わないと男としてカッコつかないかなって思うから、5シリーズの購入を考えたんだよ。もう余計なこと言わないでくれよ。仕事に専念させてくれよ」


妻が切替してきました。「私は本当に思っていることを言っただけ。320Dは20年前に乗った日産アベニールと同じだって言ったでしょ。本当にそう思ったから、言っただけ。あんただって、あの乗り心地の悪さには本当は納得していなんでしょ」


僕は言いました。「あんた、そういう言い方をするってことは、今回、買い替えた方がいいっていういうこと？」


妻は言ってきました。「いいんじゃないの？　あんたが何故、やめたのか逆に理解できないわよ」


僕、「手出しも出るし、経営的に今はクルマの買い替えをすべきではないかなと思ったよ。」


妻が怒りました。「馬鹿野郎。数百万円の手出しぐらいでガタガタ言ってんじゃないよ。数億円の
話してんじゃないよ。この情けない男が！　お前、何と情けない経営者かよ！」


さらに、妻が呆れて続けました。「お前な、クルマぐらい毎年買い替えができないでどうする？　クルマなんて気に食わないことがあれば買い替えるものです。悩むもんじゃないよ。毎年買い替えてもいいぐらいのもの。それに必死になって悩むなんて、お前もまだまだだな。5シリーズなんて私は試乗なんてしないよ。バカバカしい。つべこべ言っていないで、7シリーズ買いなさいよ。どうせ、5シリーズ買ってもまた文句ばかり言うんでしょ。恐らく7買っても同じ。あんたは何が一番欲しいのよ？　M3？　だったら、M3買えばいいじゃないの！　金が無い？　それはあんたが力が無いだけ。力があれば、キャッシュですぐに買えます。1億2千万円じゃないんでしょ。1200万円なんでしょ。だったら、とっとと仕事して、力蓄えなさいよ。それと、もし、1200万円のM3買うならば、その10倍以上の貯金があることが大前提だから勘違いしないでね。経営者ならば、数10億円の貯金があるのは当たり前。M3なんて毎年買い替えるぐらいの力があってまともな経営者。それにばたついているようなお前は本当にどうしようもない。何度も繰り返して言うけど、孫さんなんて個人資産で100億円の寄付をしたんだからね。孫さんは何分に1台、M3が買えるのかしらね～？　あんたなんか数百万円の手出しをするのにこんなに悩んでいる。大きな差だわね～。孫さんとあんたって何歳も変わらないんだよ。いい加減、しっかりしろよ。この情けない男が！　バカ野郎！！」


妻の怒鳴り声が響き渡りました。


とにかく仕事頑張ります。今はそれしかできないっす。