222. ボクスター免許取り上げの判決がいよいよ

ボクスター981でいきなりスピード違反で免許取り上げとなった件ですが、7月3日にいよいよ判決です。現在は免許無しで、警察から渡されたペラ紙で運転し、最終的には3日の判決で、罰金金額、免停期間が決まります。僕の過去の違反履歴等を考慮して、決まるのだと。。。


いずれにしても、時間と金の無駄使いで妻からはぼろくそに言われる毎日です。


そんな状況の下、日曜日にちょこっと30分だけ、ボクスター981でちょっとした用事を片付けに街乗り運転することが出来ました。


いや～、やはりいいな～。


これが素直な気持ちです。スピード違反後なので、一般道路は時速40mを少し超える程度の超安全運転です。しかし、しかしですよ。それでも何と面白いのか、ボクスター981のMTは！！！　サーキットに行ってガンガン攻めているわけでも、高速道路でスピードを出しているわけでも何でもない、普通の時速40km前後の街乗りでどうしてこんなに楽しいのか！！！！


街中の運転で、「重めのクラッチを踏んでカチカチいう節度感のあるギアを1速に入れてスパッとつながる発進をする」だけでこのクルマは躍動感があるのですね。この瞬間だけでも、他のマニュアル車とはまるで違う躍動感があるのですよ。WRX STIは確かにいいMTスポーツカーでしょう。86やBRZもMT志向のクルマでしょう。ロードスターは是非ともに頑張って欲しい期待の1台でしょう。MINI Cooper JCWのMTも面白い車で1年ちょっと愛しました。スカイラインER34は南千葉で愛しています。


しかし、いずれのMT車と比較しても、このボクスター981のMTは躍動感を感じてしまいます。勿論、GT3やロータス軍団のMT、ランボのMT、ファラーリのMTも最高ですが、このボクスター981のMTは本当に僕は実に気持ちがいいと思います。繋がりの気持ち良さというんでしょうか。。。


とにかくスパッと繋がる気持ち良さですね。クラッチの重さは86やSTIよりも全然重いです。又、ギアの操作の重さも全然ありますが、カチカチ感、節度感、繋がりのスパスパ感は間違いなくボクスター981に軍配が上がります。964を運転しても、ギアの節度感はボクスター981がダンチで上だと思いました。と言いますか、991型911の7速MTよりも、ボクスター、ケイマンの6速MTの方が実に気持ちよいです。ポルシェは991型で、7速MTに力を入れていないと感じています。PDK主体で、7速MTはおまけだなと。。。　ボクスター981、ケイマン981の6速MTはやはり実によく出来たMTですよ。ケイマンGT4のMTは触れてみたいですよ、マジで。


いろいろなMT車に乗りましたが、乗った後にボクスター981のMTに乗ると、気持良さで勝ったなと思うことはあっても負けたなと思ったことは、997型GT3ぐらいでしょうか。997型GT3のMTは本当に素晴らしいと思います。


たったの30分間の街乗りでしたが、ボクスター981のMTの素晴らしさを改めて痛感し、笑顔が消えませんでした。


ちょっとした街乗りの運転で、ここまで躍動感があるとはな～って思うのですよね。交差点の手前から減速し、曲がっている最中にもう感じるものがありまかね。その後のちょっとした時速40kmぐらいまでの加速で、もう劇場化していますよ、マジで。大袈裟に言っているわけでも何でもなく、ここが
大きな差だなと思いました。こんな運転のレベルでは、BMW320Dでは全くと言っていいほど面白くないですし、JCWでも正直、全く面白くなかったです。


それでは、何故、ボクスター981のMTがこんな感じの運転ですら、最高に面白いのか？？？　


エンジン音も勿論あるでしょう。電気自動車の時代になれば化石となるでしょうが、今、この瞬間は僕には気持ちが良いサウンドです。これは音楽なんです。クラシックなんですよ。レクサスがいくらいい車だしても、このサウンドは出せないですよね。BMWでも厳しいです。ウィーンフィルハーモニー楽団のプロの指揮者、演奏家が、「ポルシェエンジンサウンドは芸術だ」と言っているのですからね。これは実に意味深い発言でして、実際、彼らの中にポルシェユーザーはたくさんいるようです。


他には何でしょうね。論理で説明できない感性の部分でしょうかね～。論理で説明できないものってあるんでしょうかね。クルマは基本的に物理の集合ですから、論理で説明できないものなどあるわけないじゃないですか。でも、論理で説明できない何かがあるのですよ。。。これがまさにノウハウってものなんでしょうね。論理の塊のGT-Rと、感性の塊のポルシェ、ランボ、フェラーリ、ロータスっていうバトルなんでしょうね。男と女の恋愛に近いものがあるんでしょうかね～。論理を重視するGT-Rの水野さんが、時々、ポルシェやランボの批判をする時あるけど、感性派から見ますと、GT-Rのロボコップのようなデザインがどうにもこうにも寂しくなる時があると思います。ランボもロボコップのようなデザインですが、一体どう違うんでしょうかね～～。自分でも良く分からないです。


今後、電気自動車や水素自動車の時代になって行く時、エンジン音ってどうなるのかって思いますよ。街中やサーキットから音が消えるのでしょうかね～。それも面白いですよね。静かな時代に突入ですか。。。。ギターでもサイレントギターってありますよね。サイレントトランペットとか。サイレントピアノとか。他人に迷惑をかけないためですよ。僕もサイレントギターで練習していたことがあったのですが、本当に虚しくなりました。音楽って、体全体で感じないとダメだと思うんですよ。ボディーが鳴っている、空気が鳴っている振動を体と脳の両方で感じて、どんどん感性が研ぎ澄まされていくと思うのですが、それが無いということですよ。これで音楽性が身に着くのでしょうか。実にセコイ話だと思います。体と脳の全部を使って、音と振動に耳を澄ませ、鍛練していくことが重要だと思います。クルマも同じなんでしょうけど。。。　クルマ運転の本当の楽しさって、操っている感に加え、クルマの挙動を全身で感じとり、クルマをコントロールするスキルを向上させることだじゃないかと。しかし、環境重視の時代では、クルマを操ることの楽しさって意味ないんじゃないのって時代なのかなって思います。しかし、ガソリンをいつまでも消費していく時代でも無いと確かに思います。石油資源が枯渇するのだけは避けないといけないでしょうから。。。　それを考えると、水素自動車が魅力ですか。。。　水素自動車でF1とかやれる時代が来れば面白いじゃないですか。音は全く無くてもいいんじゃないでしょうか。音がするとダサいという時代が来てもいいと思います。それでも、クルマの操作の面白さは間違いなくあるでしょうから。僕もガソリン車の時は、ATではなく、MT志向で行きますが、水素自動車や電気自動車の時代になれば、こだわりを持ちたいとは思いません。


テスラのスポーツカーに乗ってそこそこスピードを出した時、「面白いな～」って思いました。ポルシェも電気自動車の911やボクスターを出さないかなって思いますよ。その時は、時代に従おうかと思っています。ヒール＆トウもクソもないでしょうね（爆）。電気、水素の時代になり、クルマの面白さがどう変わっていくのかって大変に興味深いです。