183. BMW i3、X5ディーゼル試乗

弊社担当のBMWの懇意にしている営業さん（もはや飲み友達になっていますが）が、親切にもi3の試乗とX5ディーゼルの試乗どうですかと言ってくれたので、妻と一緒にお店に行って、両者の試乗を初体験しました。


結論です。


「両者共に素晴らしい、文句無し」でした。


まずは、X5ディーゼルの試乗です。ランクル100との比較です。僕はランクル100を心の底から愛しています。妻もこの車を愛しています。思い出がたくさん詰まったこの車を手放すことは無いでしょう。また、仕事で荷物を大量に運ぶ時、ゴルフバックを豪快に積む時、遠方旅行に行く時、このランクル100ほど頼もしい奴はいません。購入後8年間でマイナートラブルはゼロですし、今でもトラブルの前兆すら見つかりません。程度は最高です。上から目線の視界は最高で、大きさにも係らず、運転のしやすさにおいてこいつを上回るものに出会ったことはありません。その僕がX5をガチンコ比較しました。


X5ディーゼルは素晴らしいの一言でした。まずは、その静粛性です。ディーゼルであることを最後に降りるまで気づかないほどでした。ディーゼルのガラガラ音は存在しませんでした。これは320Dツーリングとは別世界です。見事なまでに遮音されていました。これは驚きの一言です。マツダのCX5のディーゼルが320Dツーリングよりもディーゼルがイイと以前のブログで言いましたが、X5ディーゼルと比較すると、大人と生まれたばかりの赤ちゃんほどの違いがありますね。X5ディーゼル、恐るべし！！　この点については文句無し、世界一！！！　凄い、尊敬！！　燃費も重さが2200kgある割に、リッター14km弱走ります。ランクルの2倍以上走ります。これは完敗どこの騒ぎじゃないですよね。世界一、脱帽！！


シートはどうか？　これも僕には完璧。見事なまでに、320Dツーリングの100倍良い。これならあ、往復1000kmのロングドライブでも全く腰に影響は無いだろうと思わせる完璧さでした。適度の硬さとケツの隅までビシっと包む感じ。隙間は無くなり、体をビシッと支えます。これが320Dには全く無いのですね。。。。　少しの運転でもう腰が痛くなると。。。　同じことを言っている人多いです。。。


運転の際の視界はどうか？　ハイ、これも完璧でした。ランクル100と同様にアップライトスタイルのシート位置にした場合、ランクルよりもトラックライクな視界となり、これは100点満点でしょう、僕には。


走りはどうか？　ランクル100よりもスポーティな運転が楽しめそうです。運転していて面白いの一言。


総合点はどうか？　ランクル100のヘビーユーザーである僕が、X5ディーゼルは90点と評価しました。評価のポイントは、乗り降りするためのサイドステップの出来が悪いこと（これは絶対に必須でして、ランクル乗りの最重要ポイントの1つです）、荷物スペースが小さく、ゴルフバックが横積みできないことぐらいでした。それ以外は僕には完璧。


しかし、致命的な欠点は、日本でのX5ディーゼルの価格がランクルの約2倍します。アメリカでは逆にランクルの方がX5よりも遥かに高いのですね。1000万円もする車ではないでしょう。舶来品志向価格となっているX5の価格は、日本ではウルトラスーパーバーゲン価格のランクルの約2倍近いですから驚きです。ランクルと同じ価格であるべきです。


X5ディーゼルは確かに素晴らしい車でしたが、ランクルから乗り換えるほどの強さを持っているかというと、それは「無し」と結論を出しました。ランクル、強し。この車のワークホースとしての輝きは半端無いです。工具を積む、台車を積む、脚立を積むような仕事車としても完璧、8人乗車も可能、故障はあり得ない、オーストラリアの地下1500メートルの鉱山道でも使用されているといった使い方です。まさにホンモノの中のホンモノ。ゲレンデでも半年で廃車になる所、4年持つのだから凄い。ランクル軍団の価値はそこにありって感じです。


しかし、もし今、ランクルを持っていないのであれば、X5ディーゼルを買います。ランクルよりもサイズが大分小さくコンパクトであり、やはり燃費でしょう。リッター14kmは凄すぎます。一方、ランクルの燃費は最悪。今の時世、これは厳しいですね。。。。


さて、i3はどうか？　


結論ですが、「最高、面白い、BMW凄い」でした。


航続距離さえ長ければ、「欲しい」ですね。やはり、電気だけで走っているという時代先取り感覚が素晴らしい。そして、何よりも速い！！！　これは素晴らしい。変速装置はありません。アクセルだけでコントロールします。そして、何より電動エンジンのエンジンブレーキが凄い。アクセル緩めるだけでグイと減速Gが強くかかります。ブレーキを踏まずに止まってしまうほどですね。。。面白い。。。　未来は皆、こうなるのかと感心しました。


イヤ～、今回、BMWの自動車メーカーとしての力に関心しました。ディーゼル、電気、ハイブリッド等全て、取り組んでいて、しっかりとラインアップに取り込んでいる所は凄いです。さらに、ガソリン単体での燃費は日本メーカーが太刀打ちできない状況ですよね。M3の方が、86よりも全然燃費がいいのはどうしてでしょうかね？？？　ハイブリッド以外でのエンジン単体では、燃費はもはや世界ダントツの1位ですね。BMW、ベンツ共にエンジン単体では、燃費はクソいいと言えるでしょう。


新型のWRX STIも燃費はM3よりも相当に悪いです。これも納得できません。何で馬力が2倍近いM3の方が燃費が全然いいのって感じですよね？　


やばい、日本車。。。。　こんな危機感を改めて思いました。。。。