2013年11月18日月曜日

141. 車楽人グリップ走行会で猛反省

2013年11月16日(土)に車楽人さんのグリップでの走行会に行って参りました。

結論、下手糞!!!

練習はスカイラインGTターボのER34を使いました。フロントタイヤはペロペロの溝が無い状況のタイヤでしたので、怖くて怖くてたまりませんでした。滑るので、前回のMINI Cooper Sでのタイムよりもミニコースで1秒プラスとなりました。MINIで走った方が速いじゃないかと思いました。

しかし、全ては間違いでした。M講師、SK講師が同じER34を走らせると何と3秒以上も差があるじゃないですか。それどころか、オーバル走行では、M講師のタイムは911GT3とタイヤペロペロのER34がほぼ同タイムですよ。。。

参りました。講師陣が本気で攻めたら、ペロペロのタイヤでもここまでの凄いタイムが出るとは。。。。

僕の方はと言えば、ミニコースの最終コーナーで見事に左壁に突き刺さりました。また、小コーナーでもコースアウトで茂みに突き刺さりました。また、車に傷をつけてしまいました。ボクスター981ではなく、ER34練習車両にしてから、突き刺さること数知れず。ボクスターならば200万円ぐらいの加算費用になっていたかも。。。ER34が50万円でしたらので、既に元取ったなと。。。。(笑)。。。他、オーバルでのスピン数知れず。。。。。

今回、初めてタイヤロックによる怖さを知りました。これは初めての経験でした。ミニコースでのタイヤロックによる突き刺さりは全てタイヤロックにより、突っ込んでしまったものです。ニャ~るほどって思いました。この怖さを知ってしまったので、今度は、ブレーキのタイミングを早くし過ぎ、限界に程遠い水準での走行となってしまい大きくタイムロスとなってしまいました。

結果、朝来た時のタイムよりも遅いタイムで終了となってしまいました。

怖さを知ったために、逆に何も出来なくなってしまったというのが結論です。

速いロードスターよりも4秒も遅いという情けなさです。

しかし、今回のグリップ走行会は大変に勉強になりました。一度、怖くなると限界走行と程遠い水準で走る自分がいることに気付いたからです。タイヤの鳴きも小さいわ、迫力が無い走りとなりました。自分自身に手応えが全く無い走りでした。前回のMINIの時は全てのコーナーでタイヤが鳴いて、これ以上は今の自分では無理だと思ったのですが、今回は真逆でした。

いや~、難しいもんですな~~。

課題は講師陣曰く、ブレーキングだと。。 ブレーキングがなってないと。。。

ブレーキの引きずりはなっていないと自分でも理解できました。SK講師に横に乗ってもらい、「ここでブレーキ開始、ここでアクセル踏む」とアドバイスを受けると何と一気にオーバルでタイムが3秒短縮です。SK講師無しで1人で運転するとまたタイムが悪くなりました。

M講師曰く、「自分1人で運転した場合と講師が手取り足取りし指導した場合でタイムが違うことを理解して欲しい。肝心なことは、自分1人で運転した場合に自分の判断で速く走れるかです」と。

さらに、M講師は続きました。「どちらの教え方が良いですか。手取り足取りが良いですか? 僕は自分で苦労して自分で感じることがいいと思います。講師陣に頼らなくても自分の力だけで速く走れるようになる、しかも、どんな状況でも自分で判断して速く走れるようになることです。特定の場所だけでタイムが出るのではなく、初めての場所でも初めての車でも速く走れるように自分で感じて練習することです」と。。。。

流石、M講師。男ですな~。余裕です。。。

確かに「自分で感じる」ことが一番大事ですよね。何が正解かを自分で感じて体得していくことって大切ですよね。これは非常に重要な議論であると思うのですよ。車以外の仕事、教育でも全く同じことが言えますよね。

走行会が終わり、ずっと考えていましたよ。

何が正解かを最初に教えてしまった方がいいのか、あるいは教えずに苦労して自分で感じとっていった方がいいのかって。。。。

今の日本の教育を見ると、殆どが正解への最短距離を追っかけていく方法なんですよね。僕の中学、高校時代もそうでしたよ。自分で試行錯誤やる時間は無かったですよ。正解までの最短距離を最短時間で辿り着く指導方法でしたね。勉強することの面白さを追求する余裕は無かったように思えるのですね。その結果、要領の悪い僕は落ちこぼれていくのです。。。 僕の場合、関心がある領域にトコトン入っていくタイプなので、どの科目も均等に70点取るということはできないタイプなのですよ。その代わり、関心がある領域ではトコトン攻めて、150点を取りに行くというタイプです。今でもそれは変わっていないですよ、本当に(笑)。三つ子の魂百までですよね~。。。。

トコトン攻める場合、試行錯誤に割く時間が必要となります。いろいろなバリエーションを体験する必要があるからですよね。人がする必要が無いことも体験したくなるからですよ。つまり、大分寄り道をする必要があります。従って、普通の人が70点に辿り着くのに10時間かかるとしたら、恐らく20時間ぐらいかかってしまいます(恐らく)。僕の場合は30時間くらいかかってしまうタイプです。

しかし、恐らく70点以上を取りに行こうとすると、最初の20時間なり30時間なりが相当に効いてくると思うのです。つまり、応用力ですよね。試行錯誤をたくさんした分だけ、いろいろなバリエーションに応用が効いてくるということだと思います。

日本とアメリカやオーストラリア、フランスの教育と決定的に違いがあるとすれば、この点だと思います。詰め込み教育の日本と自分で試行錯誤するアメリカ、オーストラリア、フランスですね。オーストラリアの教育では、生徒に試行錯誤させるので最初の離陸が遅いので日本人の教師であればイライラするだろうと言っていました。スポーツはとりわけ試行錯誤させるので、成長は日本の中学生、高校生よりもむしろ遅いと。しかし、この試行錯誤が大学後に効いてくるようです。試行錯誤で自立性を身に着けた若者にもはや日本の詰め込み練習をしてきた者が太刀打ちできないわけです。水泳でもラグビーでも中学、高校では大きな差は無いですが、大学以降になると大きな差がついています。試行錯誤でいろいろなバリエーションを身に着け、楽しむことを覚えて、自発的に何でもするようになった者に、強制的な詰め込み訓練をやってきた者が勝てるかという命題ですよ。日本の柔道界にも同じことが言えるのかもしれません。

但し、男49歳で、そこまで今、試行錯誤している時間があるかと言えば、「無い」ということも言えるでしょうね。

しかし、しかしですよ。やっぱり自分の性格って曲げられないですよね。

幾つになっても「試行錯誤」の癖はやめられないですよ(笑)。効率性がどうじゃらこうじゃらあるでしょうが、効率が悪くてもやっぱりいろいろ体験したいのですね。

僕の場合、子供の頃からスピンに憧れていたのですね。F1レースなんかでよくスピンしているシーンをテレビで見ていました。と言っても、僕の子供の頃はニキ・ラウダとかロニー・ピーターソン、ビル・ジルヌーブの時代ですよ。テレビなんかで殆ど見ることができないですよ。年に1度あるかないかでしたよ。その時、スピンしている車を見て、「カッコいい」って思ったのですね。

どうやったらスピンできるのかなって思っていたのですね、35年ぐらい前の話ですよ。それからもレースのたびに誰かスピンしないかなっていつも思っていました。インディーカーレースの時はスピンしたら命取りになりますよね。

スピンって日常走行ではまず無いじゃないですか。だから、この非日常の世界のスピンって凄く自分にはわかりやすかったのです。下手だったり、運転がうまくいかなかった結果としてスピンになるわけですが、僕にはカッコよく思えたのですね。

通常の退屈なレース観戦でもスピンが出ると、皆、「わ~っ」って騒ぐじゃないですか。あれって、僕のような一般の素人にはすごく目立つし、わかりやすいんですよ。スピンしないで走るプロスト先生は確かに凄いですが、面白くないんですよ、僕には。昔のレーサーで言えば、マンセルとかセナとかスピン多い人っているじゃないですか。スピンが多いから好きだったんです。

今、そういう意味では僕は楽しいです。車楽人さんの走行会で必ずスピンしていますから(笑)。下手だからスピンになるのわかっているのですが、内心、ニヤニヤしています。憧れていたスピンを何度も何度も体験しているのですから。。。

若干僅かですが、スピンしかけて微妙にアクセルをコントロールしてスピンにならないようにするにはどうしたらよいか感じ始めてきました。昨日はER34で練習していて、途中からボクスター981に乗り換えてトライしたら、いきなりスピンになってしまいましたので、またER34に替えて練習を再開しました。ER34のアクセル反応度はボクスター981よりも落ちるので、同じ感覚でアクセルを踏んでしまい、いきなりオーバーステアのスピンになってしまったのです。

上手な人ならば車が替わっても対応できるでしょうが、僕の場合はそこまでの対応力は無いので、前の車での感覚が引きずってしまうのですね。まだまだバリエーションが少ないので引出しの数が殆ど無いです。

今後も泥臭く、試行錯誤で頑張るのが自分のキャラなのかと思います。49歳になったので、最短距離で学ぼうということがやはり出来ない自分がいました(笑)。鈍いので恐らく相当時間がかかりそうですが、泥臭く、地道にやっていくのが自分に合っていると思います。

しかし、スピンばかりか、新たにコーナーでの突っ込み、グシャリというバリエーションが増えたことは心配です。これは全く憧れていないダサささの極致でしたから。。。これは余計ですが、昨日はこのダサさの極致が数度ありました。

ブレーキングの失敗からくるタイヤロックは怖いです、本当に。

ボクスター981でなくて本当に良かったです。

次回は、12月15日(日)のドリフトスクールです。頑張ります。

ちなみに、昨日、数分程度、定常円をしたのですが、円の描き方の課題はありますが、クルクルと回ることが出来ました。これは収穫でした。にっちもさっちもいかない状態は脱したのかなと思いました。

仕事に戻ります。

グリップの場合、自分の課題はブレーキングとハンドリングにあることが分かりましたので、日常からそれを意識して走るようにします。

次回のグリップ走行会はいつじゃ!!?? 気合入れます。

2 件のコメント:

  1. 土曜日はお疲れ様でした^^

    ばんばかフロントタイヤから白煙出してましたね(;´∀`)
    34はABSカット済なんですね。
    ABSが機能していれば、自動的にロックを回避してくれますが、限界までの人力操作ブレーキングに比べると、制動距離が伸びるので(特に古めの車で)、クローズド走行ではカットしてしまう人も多いのです。
    という事で、繊細で正確なブレーキングが出来ないと、ロック→正面にオーバーランとなってしまいます。
    繊細で正確なブレーキングの練習は、当然一般道でも出来る訳ですから、今日からブレーキの踏み方を変えて下さい。

    僕が思うに、M講師の意見に概ね賛成です。
    でもSK講師だって、全て答えを教えてくれている訳ではありません。
    一度だけです。その一度だけをどう生かしていくのか、そこから何を感じ、何を学ぶのか、それを問うているのだと思います。
    ですから、僕は、実はM講師もSK講師も、同じスタンスだと思っています。
    ただ、最初の一歩の踏み込み量が、ちょっとだけ違う。それだけですかね。

    本年のドライビングスキルアップスクールは、11/16が最後でした。
    次回の開催は、来年になります。
    来年のスケジュールはまだ未定ですが、年内には決定し、発表したいと考えています。
    今しばらくお待ち下さい。

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  2. はい、おっしゃっていることよ~く理解しております。M講師もSK講師も基本、スタンスは同じだと思っております。SK講師は見るに見かねて、手取り足取りにならざるを得なかったと(笑)。。。 2人共に、僕には素晴らしい講師です、本当に。もう離れることはできないですよ。べったり張り付いて参ります。来年のスケジュール、楽しみにお待ちしております。

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