2013年10月27(日)、2回目の車楽人ドリフト走行会に参加して参りました。朝9時から夕方16時まで特訓でした。メニューはひたすら「定常円旋回」です。9月の1回目は全く歯が立たずで、最後にまぐれで1周できただけでした。手ごたえが全くない状態で9月は終了しております。リアが流れるということがどういうことかがわかっただけでした。
そして、10月27日の2回目を迎えたのですね。僕の場合は、容易な右回りのみの特訓だけをしました。
結論です。
右回りは、何とかできるようになりました。左周りは一度もトライしておりません。最大で10周近く出来ました。できない時はアクセル吹かし過ぎて、スピンであっさり終わりましたが、アクセスコントロールを4500~5000回転でキープ出来ている時は出来るようになりました。ハンドルも強く握り締め過ぎていましたので、これも力を抜き、リラックスできるようになってきました。
朝の段階では全く出来なかったのですが、夕方の段階では2回やれば1回はグルグルと回ることができるようになってきました。ポールの近くで小さな円を描いて回る場合、遠くで大きな円を描いて回る場合も何となくアクセルの吹かし方が違うな~って理解しかけてきた所で時間終了。
大きな手応えを感じた所で、体力も尽きていましたよ。本当に疲れました。実はブログを書いているい今もまだ疲れが残っています。やはり歳かな~~。
昨日は久しぶりのボクスター981の南千葉サーキットまでのドライブを楽しみました。サーキットに着くと、スカイラインGTターボ(ナンバー無しの練習車両)がバッチリ納車されているじゃないですか!! 50万円ポッキリのドリフト練習車です。
椅子に座りました。
「何じゃ、こりゃー!!!」
全てのタッチが軽いのですよ。クラッチは超軽。ブレーキもアクセルも軽い。ハンドルも軽い、ギアも軽い。
「ウワ~、軽っ!!!!」
ボクスター981で感じていた剛性感とはまるで違う軽めのタッチ感。
こんなにも違うものかと思いました。エンジンパワーは280馬力ですから、ボクスター981の265馬力よりも上です。しかし、車重のためか、スピード感はボクスター981の方があります。それとスポーツフィーリング、運転の楽しさもボクスター981が圧倒していました。
しかし、そんなことはどうでも良いのです。この50万円ポッキリのスカイラインGTターボは僕のドラテクを上げるためだけに存在してくれれば良いのです。そう思うと可愛くてたまりませんでした。
「よ~し、頼むぞ。お前を思い切り苛め抜いてやる。そしてドラテクを上げてやる。俺をしっかりサポートしてくれよな」と笑顔が止まりませんでした。
まずは30分のミニサーキットでの慣らし運転です。
「ウワ~、滑るな~、こりゃ」
タイヤがくたばっていたからですが、まあ滑るわ、滑るわ。。。簡単にリアが流れてしまうではありませんか! グリップしないな~、こりゃ。でも今日の定常円はこれで楽勝だなって思っていました。
そして、定常円旋回(右回り)です。
結果、「前回と同様、全く出来ない」
「何じゃ、こりゃ~」
「慣らし運転で簡単にリアが滑るから、定常円旋回が簡単に出来ると思ったけど、全然出来ないじゃねえ~かよ。下手糞」って自分に怒りましたよ。
「この超下手糞、エロおやじが!」
S.K先生登場となりました。僕の欠点の指摘でした。
1. リアが流れた後、アクセルを吹かし過ぎ。レッドゾーン近くまでか、レッドゾーンに入り込むまで
吹かしている。そうではなく、5000回転前後ぐらいでキープすること。
2. ハンドルを握り締め過ぎ。もっと力を抜いて、楽にすること。微調整が出来るようにリラックス。
3. 急にアクセルを抜くこともあり、リアが流れないで失敗になることもあるので、アクセルを急に抜くのはやめること。
4. ポールを見るのではなく、もっと遠くを見ること。実際の運転でポールの位置を見て運転することは無い。
この4点でした。
最初の1時間はヤバい状況が続きました。2時間目で光が見えて来ました。3周ぐらい出来ることがありました。昼食後、5周くらい出来ることがありました。
そして、「アレ?? ひょっとしてずっと出来る??」と思えたトライもありました。うまく行っている時は永遠に回っていられるような気もしました。
「これだな」って思って、再度、トライすると、アクセル吹かし過ぎでスピン。ちょうど良い5000回転ぐらいでキープできないので、右旋回の時はリアが流れ過ぎてスピンになってしまうのですね。5000回転ぐらいにキープする感じを体に叩き込まないとダメだなって思いました。
しかし、定常円旋回を右回りだけですが、徹底訓練することで、夢にまで見た連続旋回が出来たことは大きな収穫、大きな前進でした。
A講師、S.K講師、きょくちょうさんは力説していました。定常円旋回は基礎の基礎。ポールの周りを小さな円、大きな円を自由に左右で自分で調節するスキルを身に着けて初めて、ゼロカウンターとかのカッコ良い早い走りが自在に出来るようになると。定常円旋回を自在に出来る能力無くして、何も始まらないと!
「にゃ~るほど!!」
よ~し、こうなったら、馬鹿のように定常円旋回を左右、大小の円を自在に描いて走れるようになろうって思いました。次の走行会は12月15日(日)。その時には右回りを確実に出来るようになろう。そして、左周りも少し出来るようになろうと。徐々にステップアップだと。
定常円旋回を4時間ほどやった後、フルコースを使って仕上げです。
そして、ガツーン、一発やってしまいました。登りヘアピン左の草むら壁に見事にガツン、ボンネットが崩れました。ボクスターならば修理費用一発80万円って所でしょうか。。。。 理由は、コースレイアウトを熟知していなかったからです。右に大きく曲がるヘアピンであることがまだわかっておらず、もう少し直線があると思っていたので、単なる勘違いでした。アンダーが出てしまった運転ミスではなく、単なる勘違いでした。メガネが汚れていて見えなかったこともあります。アンダーでやってしまった悔いが残るストレスはありませんでした。コースレイアウトが完全にわかっていれば、ブレーキングポイントを早めたと思っております。
ここでは飛び散った砂、草むらを片付けるのに皆さんの走行を中止してしまい申し訳ない気持ちになりました。練習時間がその分、減りました。すみません、皆さん!!
そして、その後数分後、さらに、リアが流れ、右の草むらに突き刺さりました。草むらから抜け出るのに、1分以上かかりました。
15分間の走行で、2回も突き刺さり、車は傷だらけ、ボコボコですよ。ボクスター981ならば、これやったら100万円以上は軽くするでしょう。。。(汗)。。。。
「しかし、元とったな~」って苦笑いですよ。50万円の練習車両買っておいて良かったと。
逆に言えば、ボクスター981ならば、こんなに攻めることはできなかったと思います。また、定常円旋回にしても、こんなに練習することは気が引けたと思うのですよ。「壊れたらどうしよう」というネガティブな気持ちを持たず、ひたすら下手糞なりに「限界に挑む」事が出来ました。
自分の人生において、ここまで「限界に挑む」ことって、素敵ですよね。遠慮はいらないぜって感じで気分がいいです。
僕は遠慮無くトライできるって、とっても素敵なことだと思っています。会社ではギターを掻き鳴らしているのですが、これもそうです。遠慮無く、ガンガン出来ることって、とても気持ちいいですし、やはり上達するのではないかと思うのですよ。壊れたらどうしよう、隣人にギターの音が聞こえたらどうしようって思いながらでは、本気でトライすることって出来ないと思います。
この点だけは実は妻のアドバイスなんですよ。
妻は良く言うのですよ、「やるからには徹底的にやりなさい。遠慮してやると何でも上達しない。上手い奴は音楽でもゴルフでも車の運転でもスケートでも力が抜けている。力が抜けているんだけどすごく力強い。音楽であれば、静かにプレーしているんだけど、すごく力強い音になって表現される。スポーツも同じ、静かなプレーの中に力強さがあり、安定感がり、カッコが良い。しかし、そのためには遠慮なく、渾身の力を込めて、限界領域で練習する必要がある。音楽もスポーツも仕事も皆、同じよ。遠慮して練習すると、カッコ悪いことしかできなくなるわよ」と。
それと、妻のアドバイスが他にもあります。「基本が大事。とにかく、人が出来ないぐらいの量の地に足の着いた基本練習が大事。この基本練習を他の誰よりもやる人が一番カッコ良くなるのよ。しかし、これはもの凄いキツイのよ。大半の人が苦しくて挫折するの。全ての面で、基本を誰よりも真剣に体に染み込むまでやった人が次のステップに行けるのよ。ほら、見てごらんなさい、・・・・ちゃんは基本が出来ていないから、一見カッコよく見せようと思っても、カッコよく無いでしょ。あの子は・・・・という基本練習をもっと積む必要があるのよ。でもその苦しい練習を積めるほどの根性は無いと思うけど。。。。この苦しさを乗り越えた人間だけがカッコよくなれるの。」
妻は続けます。「だから、あなたももっと本を読みなさいよ。」
僕、「エっ???」
妻、「車の雑誌や車のネットばかり読んでないで、もっと本を読みなさないよって言っているのよ。基本がなってないのよ、あなたは。」
僕、「???」
妻、「教養という基本が無いから、カッコ悪いのよ、あなたは。男としての色気、大人の色気が無いのは教養が無いからよ」
僕、「すみません」
妻、「大人の男としての色気を放つためには、夏目漱石、川端康成、三島由紀夫ぐらいのキチンとした作家の本を全部読破するぐらいでないとダメよ。あんな、金額寺も買っただけでちっとも読んでないじゃないの!」
僕、「すみません」
妻、「でもこういった巨匠は簡単には読破できないのよ。知らない言葉もたくさん出てくるでしょ。どこかの流行推理作家なんて辞書を見ることが一回も無いくらい稚拙なの。そんな本を何冊も読んでも大人の男になれない。つまり、女にもてる男になれないってこと。ああいう本は知性のかけらも無いのよ、下品ですらあるわ。」
僕、「すみません、でも僕にはあなたという妻がいるからもてる必要は無いです」
妻、「女にもてないどうしようも無い男と結婚した私の気持ちになってみなさいよ。しっかりしなさいよ」
さらに、妻は続きました。「いいですか。先日の仕事の大ポカの代償はまだ大きいのですよ。Pちゃんの鍵はまだお預けです。それとギターの練習もしばらく中止します」
いや~、参りました。鬼嫁ですよ。
しかし、この妻のアドバイスだけは納得です。限界領域での練習方法は妻が頻繁に力説することなんですよ。音楽、スポーツ、仕事、全てにおいて限界近辺で練習している人の静かな迫力にはかなわないと。。。 中途半端で可愛い女の子のケツ追い掛け回すことが好きな僕には、「限界領域での汗水たらした地味な基礎訓練」なんて縁が無かったですから。
そういう意味では、まずは限界超えから入って行こうという車楽人さんのスタンスは実に気持ちよいものです。
仕事でも同様ですよね。前に進むためには学習する必要があると思うのですが、納得するためには学習環境が必要ですよね。僕はこの学習・実験環境を重視しています。悩んだ時に、徹底的にトライ&エラーで何が正しいのかを把握できる実験環境の整備です。先日は、若い人3名と僕とで、新しい実験を徹底的に行いました。7時間ぐらいの実験でしたが、やはり気持ちいいものです。限界を超えた感じでしたが、限界を超えると、次の課題が見えてくるのですよ。実はその課題が見えたということは、今日の限界超えが実は全然本当の限界超えでも何でもなくて、1mmぐらいの前進でしかないのですね。
だから、現時点での限界超えは次の限界超えのための1つのステップでしかないのですね。そういう意味で、車楽人さんの走行会では、本当に勉強になります。
うまい人がいくらでもいますし、講師陣のお手本があります。次の次の次のまたさらに次の限界がどういうものかを見ることが出来ます。正直、気が遠くなるほどの先のまた先です。
しかし、気持ち超いいですよ。
何が気持ちいいかって、限界超えの練習が出来ることの気持ち良さですよ。現時点での自分の能力の限界を超えたトレーニングをすることの気持良さですよ。こんなに気持ちのよいことって無いです。
車楽人さんの講師陣、きょくちょうさん、アドバイスを下さる他の参加者の皆さん、最高です。感謝の言葉が100個あっても足りません。これ本当です。皆さん、やる気まんまんですし、気合が入っていますよ! 僕、車楽人さんの営業マンではないですよ。しかし、車楽人さんに出会い、毎日が楽しくてたまりませんよ。次は11月16日(土)のグリップ走行会です。気合入れて参ります。前回のグリップ走行会以降、アンダーを起こさない走行をかなり意識していました。昨日の最初の慣らしと最後のフルコースでの走行ではアンダーを出すことは無かったです。逆にオーバーステアでのスピンが何度もありました。あそこでエンジン回転上げたりできればな~っと。怖くて、アクセル抜くので、前荷重になりスピンになってしまうのですよ。
昨日はサーキットの帰り、いろいろアドバイスを頂いているM3乗りのグッチ先輩とボクスター981で東京まで戻って来ました。マフラー落下(笑)のために、自家用車で戻ることが出来なくなったグッチ先輩でした(笑)。ボクスター981とM3を比較試乗してもらいたいと思っていました。機会があれば、M3に乗ってみたいですね~。これは凄い車だと思うのですよ。こんな希少な車、無いですよね。まさに羊の皮をかぶった狼ですよね。日本にこんな車無いですし、世界にも無いですよ。BMWにはいつまでもこういう車を作り続けて欲しいです。日本のメーカーが作れないのですからね。悔しいけど。。。
さあ~て、仕事しますね。
同期生の仏出身のJ君が定常円旋回で全然上を行ってしまったので(笑)、僕も頑張らないと! しかし、J君、立派です。前回の走行会以降、一般道路の信号待ちで、「エンジン回転を5000回転に保つ練習をずっとしてました」と!!!!!
いや~、これには参りました。
「一般道路でウルサイでしょ」と言うと、
J君曰く、「上手になるにはしょうがなかった」と!!!!
エライ、J君!! 君はエライ!!
俺はそこまで出来なかったぜ、Baby!!
やはり、うまくなる奴はすげ~気合入っているなって反省、反省。。。。
もう一回、仕事に戻ります。
昨日はお疲れ様でした^^
返信削除ブログを拝見する限り、充実した時間を過ごして戴けた様子で、運営側としてもとても嬉しい限りです。
しかも、明らかに成長していくkikunさんを見られる事も嬉しいです。
Jさん、そんな事してたんですか!?(笑)
あの車でそんな事していたなら、端から見たら相当ヤバかったかもしれませんね(汗)
しかも乗っているのはイケメン白人男性w
確かに、彼はとても真面目で一直線ですから、自ら選んだ道を邁進するためには「しょうがなかった」んでしょう(笑)。
最後に、私事にて皆さんにご迷惑をお掛けした事、申し訳ありませんでした。
反面教師としてご記憶下さい。
本当に有難うございました。正直、終了後は体中から力が抜けてしまいましたよ(笑)。家に帰ると妻が激怒しておりましたよ。「気合入れろ、馬鹿野郎」って。
削除J君は凄い努力家ですよ。YOUは何しにニッポンへって感じですよね。J君曰く、
ドリフトですって。。。
事故には気を付けましょう!!