先日、車楽人さんで仲良くなったフランス出身のJ君と楽しく首都高速をマフラー交換直後のボクスター981でドライブしていた時、J君が言いました。
「日本に来て驚いた。殆どATですから。フランスでは逆で殆どMTです。女性も普通にMTに乗っています。向こうでは普通はMTです」
彼曰く、フランスでは、老若男女、通常はMTが基本だとのことです。日本に来て、MTを運転している人が殆どいないことに本当に驚いたと。。。。
以前のブログでも記述しましたが、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル等の欧州では、MT比率は依然として90%を超えています。ATは極めて少数派となります。ドイツでも80%はMTです。
日本だけがATだらけなんですよ。つまり、日本は異質な国という見方が正解です。もう少し詳細に表現すれば、「日本は走る楽しさなどはどうでも良い、楽チン運転が出来れば良いという人が99%を占める」国だということです。あのアメリカ、オーストラリアでもAT比率は90%に行くか行かないかですよ。日本だけがAT比率が99%ですから、明らかに日本は異質です。
最近、ダブルクラッチ方式のATが欧州でようやく見えてきました。今後はATも普及していくでしょう。走りの楽しさを追いかける欧州人の間で、どこまでATが普及するか興味深いですね。欧州人はとにかく本質志向ですからね~。面白くないもの、フィーリングが弱いものには傾かない骨太な所があります。
欧州から生まれてくる自動車がカッコいい、走りもいいのはこういうユーザー特性から生まれてくるのだと僕は確信しています。
J君も言っています。「車はヨーロッパがカッコいいし、走りも全然違う。やっぱり、ヨーロッパの車はいいです」
この言葉が全てだと思います。
楽チン志向の日本人が走りが良い車を生み出す資質にそもそも欠けていると思うのですよ。国民もそんなことは全く求めていないのですからね。頭の片隅にも走りの面白さなど無いのですから。と言いますか、僕もほんの1年ちょっと前まではそうでした。僕自身が典型的な日本人ドライバーだったから、この点は本当に良く分かります。
僕はいつも思っていました。「ポルシェ?? なんだそれは。別にアコードと変わらないんだろ。タイヤが4つあって、エンジンがあって、何が違うってんだよ。MT?? ダ~メだ。そりゃ。興味ねえ~や」って。。。。
また、こうも思っていました。「レーシングドライバー?? なんだよそれは。ハンドル握って、アクセル吹かすだけだろ。別にスポーツじゃないじゃん。椅子に座って、ただ車動かすだけの超楽チンの遊びだろ。興味ねえ~」って。。。。
これが1年ちょっと前の僕だったのですよ。今とまるで違います。
つまり、走りの面白さとかを全く知らない典型的な日本人ドライバーだったのですね。そういう僕でしたから、選ぶ車と言えば、「とにかく楽チンな車」だったのです。だからこそ、購入した車がランドクルーザーだったのですね。ランクルは楽チンの究極な車でした。楽チンという視点で言えば、最高峰に属する車ですよ。ここまでイージーな車は他に無いと言ってもいいです。社用車は、ハイエース、タウンエース、プロボックス、プリウスと乗り継いできました。勿論、全部がATです。MTなど、頭の片隅にもありませんでした。MTを乗っている奴がいると、「変わっているな~、お前は」っていつも言っていましたよ。
世界的な基準から言いますと、僕の方が変人であったのですね。走る楽しさを何もしらない無知なドライバーであったのですね。僕のような日本人が99%を占める国で、「走る楽しさを味あわせてくれる車」が売れるわけないですよね。
先月、レクサス試乗会に行った時、新型のレクサスには大分、走る楽しさがあるな~って感心しました。同乗体験で限界走行をしてもらったのですが、なかなか腰のある粘りがありました。ライバル車であるBMW、AUDI、ベンツよりもスポーツ走行の面白さを感じました。逆に言いますと、BMW、AUDI、ベンツの中級クラスのセダンに「アレっ」と感じる所があったぐらいです。
「マジでこんなにふにゃけてたっけ」と思いました。むしろ、BMW、AUDI、ベンツが日本車的になり、レクサスが昔の欧州車的な硬質感、ガッチリ感を備えていきたんじゃないかと。。。
新型のBMWなんか、ドアの開け閉めがフニャフニャして安っぽいですよね。10年前のカローラじゃなかと思うぐらいです。僕のMINI Cooperの方が遥かにガッチリ感、剛性感、高級感があるぐらいですよ。もっとも、ドアの開け閉めの感覚は安っぽくても、本質的な剛性はアップしていると思うのですが。軽量化と高剛性を両立させる技術なんでしょうね。
しかし、どうも僕にはドアの開け閉めにおいて、最近の欧州車の安っぽさは気になりますね。昔の「ガチっ」と来る鋼鉄の塊のような剛性感は良かったな~って思います。
AT天国の日本の視点ではなく、MTが当たり前の欧州人のように、走りの楽しさを味わえる日本人がもっと増えたらな~って思います。僕が典型的な日本人ドライバーから脱皮したように、他にも走りの楽しさを追求する人が増えたらと。。。。 きっと、日本も面白い国になりますよね。
こんなことを言っても、10代、20代、30代の若い人は全く車に関心が無いですが(苦笑)。。。
それにしても、何が楽しいのかな~。殆どの人がファイスブック、LINE、ツイッターに夢中ですよね。僕もPC、ネットワーク、システムが専門ですが、プライベートでは、フェイスブック、ツイッターは一切やらないです。コミュニケーションばかりで疲れてしまうのですね。1人でゆっくりしたいって思う時がありますし、他にやること多いです。スポーツ走行は勿論、音楽、ゴルフ、飲食、旅行、読書等。他の人とのコミュニケーションならば生で会った方が楽しいです。フェイスブック、ツイッター、LINEに夢中な若者を見ていると、「これで幸せなのかな~」って思ってしまいます。
自分ならば、女の子とドライブ、旅行、〇〇〇ホテル直行等にどうしても関心が行ってしまうのですが。。。 フェイスブックやツイッターで女の子とコミュニケーションしても、生でないのでやはりやる気が出てこないです。可愛い女の子と生のハグの方が100倍のツイッターよりも遥かにインパクトがあり、楽しいと思うのですがね~~。
先日、スナックで24歳の色白の可愛い女の子の顔、指をまじまじと見ました。驚愕しました。その透き通るような赤ちゃんスベスベ肌に。隣に座る40女の顔、指とまるで違います。24歳の女の子と比べなければ、40女も可愛いです。しかし、24歳の子と並んでいる時を見ると、やはり「肌力」が違います。人間的な色気、服装のセンス、美のオーラは勿論、40女が上です。しかし、「肌力」で言うと、その差は歴然と24歳の女の子が40女を圧倒していました。「肌力」だけで、おじさんキラーとなり得るのですね。
それだけ、女性の「肌」というのは色気の極め付けのようなものだと思います。僕は女性を見る時、一番最初にどこを見るかというと、実はこの「肌のしっとり感、すべすべ感、肌理の細かさ」なんですよ。そして、肌から醸し出される香りなんですね。藤沢周平の小説に、女性の肌に夢中になる男の心理を詳細に記述したところがあったのですが、まさに周平さんの言うこと、ドンピシャで僕に当てはまりましたよ。流石、周平さん。男心をがっちりわかっていらっしゃると思いました。とりわけ、うなじから肩、背中にかけての肌の描写は凄まじいものがありました。読むだけでゾクゾクする鬼の描写でした。
僕ら50前後のオヤジにとって、車と生の女の2つは超重要な要素でした。この2つをまずは満たすことが幸せであったのですね。と言いますか、生の女をゲットするために車が必要であったのです。学生時代、駒沢公園横で車内で男女がいちゃいちゃしているシーンを見て、どれだけ「この野郎」って思ったことかです。「俺にも車があったら、車があったらな~」っていつも悔しい気持ちでしたよ。
だから、大学卒業と同時に、ホンダのシビックSI(VTEC、MT)をまず買いましたよ。そして、いきなり富士山にドライブ、山中湖畔のレストランで食事をし、帰りは八王子の〇〇〇ホテルにお世話になるという。。。 出来なかったことの憂さ晴らしからまず始めましたよ。金が全く無かったので、頭金はゼロ、毎月数万円、ボーナス月に数10万円、8年ローンというかなり厳しいローンでした。正直、苦しかったです。しかし、必死でした。もう必死でしたね。
悔いが残るとしたら、その時、スポーツ走行の手ほどきを誰かがしてくれたらな~って思いました。峠によく朝行っていました。ブリッピング、ヒール&トウもトライしましたが、どうやってよいか全くわからず、周りの者もわからずで挫折しました。何度もトライしましたが、正しいやり方そのものを誰に聞いても分からずでした。ビデオもありませんし、ネットも無いので、情報はゼロでした。いつも悩んでいましたよ。どうやってやるのかな~って。車は超好きであったので、そのタイミングで何も手を打てなかったのは残念です。25年後の今になってようやく出来るのですね。いや~、歳をとったな~って思います。あと10年で60歳ですからね。
欧州人と同様にMT運転を楽しめるようになりました。走る楽しさを充分に味わっています。
これからのカーライフ、車楽人さんのお世話になりつつ、25年前に経験できなかったことを経験して行こうと。。 遅ればせながらですけど。。。。
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