2013年8月28日水曜日

110. 車楽人ドリフト走行会(2013年8月25日)の成果

2013年8月25日(日)午前9時から午後17時まで、南千葉サーキットで行われた車楽人のドリフトホリデースクールに参加致しました。当日は雨であったのでタイヤを心配することなく、ボクスター981でも定常円旋回の練習をすることができました。

走行会はレベルを3階級に分けて行われました。初心者クラスの「1」、中級クラスの「2」、上級クラスの「3」です。僕はクラス「1」ですが、正直、クラス「0」というのを作って欲しかったです。。。ウルトラ初心者であることが事後的にもわかりました。。。。(苦笑)。。。。

当日は丸一日、車楽人の事務局長(きょくちょうさん)に助手席でサポートしてもらいました。ある時は見本も見せて頂きました。

走行会の最初は、初心者らしく、ライン取りの練習です。さらに、スラローム等。富士で行われたユイレーシングの走行会では、ライン取りの練習はオーバルだけでありましたが、今回はミニサーキットを利用したバリエーションがいろいろあり、対応に苦しみました。いきなりアンダーで突っ込みましたよ。それから数度やってもアンダーでつっこみました(苦笑)。

「アレ??」
「俺ってこんなに下手っぴだったっけ」と自分の超クソへぼ走行に自分で呆れましたよ。。。

アクセル、ブレーキ、ハンドルの微妙なコントロールが出来ず、「踏むか踏まないか」、「切るか切らないか」のON、OFF状態となり、参りました。ユイレーシングや首都高速で練習してきたことが何もできない。。。。超何も出来ない状態となり、これまで費やしてきた時間は一体何であったのかと。。。 バリエーションが増えると何もできない状態に戻ってしまったのです。

定常円旋回にしても、1回転も出来ず状態。。。 1年前、8の字でドリフト練習をした時はこんなに酷く無かったのにな~って思っておりました。あの時はカウンターでのハンドルの戻しのタイミングも分かったのにと。。。。 定常円旋回でのドリフトになると、訳が分からなくなり、何も出来ず。。。

エンジン回転を6000回転前後で微調整しながら、ハンドルの微調整を行い、ポールの周りをぐるぐると廻るわけですが、1回転も出来ず、このまま終わるのかと。。

この日、丸一日サポートして頂いたきょくちょうさんも半分、呆れ顔(苦笑)。

「首都高速で練習してきたって言うからもうちょっと走れると思ったのですが、全然できないですねえ。今の状態で首都高速で走ると危ないですよ。このまま定常円旋回を練習していても効果が少ないと思いますので、練習メニューを少し変えますか」ときょくちょうさん。。。(苦笑)。

一生懸命に指導して頂いているきょくちょうさんにダメ生徒で申し訳ない気持ちもありました。

まあ、僕は基本、何をやってもダメ生徒ですよ。とりわけ、最初は超ダメで、のろまなカメですよ。とはいいつつも、男49歳になるまで何とか形になっているではないですか。そうですよ、こうしてボクスターも買えたわけですし、そんなに酷い人生じゃないですよ。小学校時代、中学時代から、のみこみが早い生徒ではなかったです。と言うよりも誰よりも遅かったと思います。ある意味、どんくさいですよ。前職のサラリーマン時代もそうでした。誰よりも昇格遅かったですから。。。(苦笑)。私生活でも離婚あり、別離あり、別居ありの連続でしたからね~。やはり、要領がいい男じゃないのでしょうね~。よくいるじゃないですか、何をやっても短時間でそこそこ出来てしまう人が! 僕は絶対になれないです、そういう人に。「馬鹿でもわかる何とか.....」って本、よく売ってますよね。僕、あれもわからないこと多いです。とすると、俺ってホンモノの馬鹿??? って思うこともあるくらいですよ。

しかし、ここからが本番なのですよね。人よりも劣位にあり、覚えも悪いから頑張るしかないのですよ。僕の場合、人の数倍の時間がかかるのが普通です。普通の人が1時間でマスターできることを3~4倍ぐらいの時間がかかります。しかし、時間がかかっても時間をかけることができれば、逆に上に行けることがあるのが面白いです。但し、元が悪いので、時間をかけることができなければ、結果は最悪となります。ここは気力、体力の闘いとなりますよ。

仕事ではとりわけうまく行かない時って多いじゃないですか。難しい課題がある時もあります。やべ~って思うこと多くありませんか。それをクリアーした時、気分いいですよね。勿論、自分だけで解決できることなどありません。多くのサポーターに支援してもらって初めてクリアーできるのですね。

この日もそうでした。きょくちょうさんは奥様に無理言って休日返上で、わざわざ教えに来て頂きました。さらに、この日は9月末に結婚予定(と言っても2度目です)のS師匠にも、結婚式前の準備で大忙しの中、わざわざはるばる応援で来て頂いていたので、このまま定常円旋回が出来ないまま帰るわけにはいかなかったのです。S師匠から、「雨がやんできたので、ボクスターではタイヤが減ります。僕の車(ロードスター)を使って定常円旋回にトライしましょう」と励まされました。

いや~、男ですね~。そこまで言って頂いて諦めるわけにはいきません。その後、S師匠が助手席に乗り、再度、定常円旋回にトライ。

しかし、結果的にはエンジン回転の微調整、ハンドルの微調整が出来ず、ただリアが流れるだけ。

S師匠曰く、「リアが流れるだけでまずは結構。こうなったら、徹底的にリアを流してみましょう。とにかく、リアが流れることがどういうことか叩き込みましょう。」

そして、とにかく、ポールの周りを旋回することは忘れ、まずはリアを流すことがどういうことかを何度もトライして体に覚え込ませました。

確実にリアが流れるようになりました。これが出来るようになったので、次は、

「エンジン回転を一定範囲にとどめるようにしてみましょう。その間、可能であればハンドルの戻し、微調整にもトライしましょう」と段階を追うようになりました。

そして、そして、最後の最後にポールの周り1回転半に成功。1回転ではなく、1回転半でした。

自分としては、「上出来」。

何か感覚が掴めたような。。。。 この1回転半は気持ち良かったです。何かが変わった瞬間でした。

そして、最後は、南千葉サーキットのフルコースでの限界走行11分にチャレンジ。最初の数分はきょくちょうさんのお手本ドライブ。

「うわ~、俺のボクスターをこんなにできるんだ~。凄すぎ~」

やはり見本があると嬉しいです。スピード感というか、このぐらいまでならば攻められるんだってわかりますからね。きょくちょうさんの気合を感じた見本走行でした。今日一日の最後にきょくちょうさんの「男魂」が伝わってきた瞬間でした。

そして、僕が運転しました。気合を入れたつもりです。不思議なことにアンダーはあまり出ませんでした。自分でコントロールできないレベルでの速度域には一切踏み込まないようにしました。いつもの首都高速での練習のスピード感に近い領域です。怖い速度域ではありませんでした。ちょうど気持ちいい速度域、安全な速度域でした。しかし、コーナーでは結構、タイヤが鳴いていました。アンダーではなかったです。突っ込む感じはありませんでした。数周し、最終ラップの最終コーナーではタイヤが鳴きました。そして大きくスピンして万事休す

気持ち良かったです。アンダーを感じ無かったのが凄く嬉しかったのと、それぞれのコーナーで気持ちよく曲がれました。勿論、低レベルです。しかし、アンダーを感じなかったのが収穫でした。とりわけ、最終ラップの最終コーナーでのスピンでは何か吹っ切れたような気がしました。

この車楽人の初めて参加で大きな収穫があったのは間違いありません。自分の未熟さをイヤというほど味わったのですね。どこが未熟なのかも理解出来ました。どこをどう修正する必要があるかをきょくちょうさんに指摘を受けました

当日の丸一日どころか、参加前からずっと何日もメール、電話でも丁寧なアドバイスを頂いておりました。これだけサポートして頂いたのですから、絶対にうまくならないとダメだと思っていました。ハッキリ言って、仕事と同等、あるいはそれ以上に真剣でしたよ、僕は。この機会を逃したら後が無いぐらいの覚悟でした。学びたい、学ばせてくれと。

この車楽人では、皆が真面目に取り組んでいるのが本当に嬉しかったです。これだけ真面目に取り組む仲間ってある意味、財産ですよね! 僕も教えてもらってばかりいるのではなく、何か教えられるような力をつけたいって真面目に思いました。もらう人ではなく、与える人になりたいですよ。そういう年ですよね、実際、49歳の立場って。。。

以下、一日、お世話になったきょくちょうさんのコメントです

ドライビングというモノが、手強く、簡単に出来ず、甘く見ると惨憺たる結果になるモノである、と気付かれたNさんは、それだけ で、一般のドライバーより頭一つ抜け出たのです。
 
そして、一日走って戴いた体験、気付かれたご自身の課題、今後の練習メニューの確定、もう、上手いドライバーになる道は開かれたも同然です…よ ね?(笑)
 
昨日最後のフルコース走行、一日の集大成が非常に良く出た周回でした。正直、本当にビックリしました。朝、あんなだったのに…(笑)スピンしたのも、アンダーではありません(そもそもアンダーではスピンしません)。フロントにしっかり加重を乗せ、その加重を残したまま、丁寧なステアリング動作が出来た結果、加重を抜く事の出来たリアが、遠心力に負けてスライ ドし始めたのです。これが、ブレーキングドリフトの原理です。昨日は、スライド後の対応は練習する時間がなかったので、あのままスピンしましたが、Nさんは、一日の最後に、ボクスターでドリフト走行を、半 分くらいやってのけたのです。ちょっと胸を張っても良い様な気もしませんか? あの状態で、スライドを最小限に抑えて走るのが、グリップ走行。スライドを大きくしてバランスを取って走るのが、ドリフト走行です。つまり、ああいった走行が出来る様になると言うのは、グリップもドリフトも、どちらもそれなりのレベルで走れるという事です。「ドリフトなんて覚えるのは無駄」と仰る人もいますが、グリップも極めていけば、ドリフトに近くなり、ドリフトも極めていけば、グリップに近く なっていきます以前も言いましたが、ドリフトとグリップ、どちらも表裏一体なのですですから、ドリフトを学ぶのも充分意味があると思います。「出来るけれどやらない」と「出来ないからやれない」と言うのは、天と地ほどの差があるのは当然ご理解戴けると思います。
 
<以上、きょくちょうさんのコメントでした>

やる気になってきましたよ。日頃の日常走行の時から課題解消に向けて、鍛練に取り組みます。僕にとっての課題は見えているのですから。。。。

きょくちょうさん、S師匠、心の底から感謝します

練習走行用の車を用意しようかと思ったのですが、僕はボクスターと弔い合戦で参ります。ボクスター(女)を愛し、愛し抜き、浮気をせずに、このボクスター(女)と攻めますね。ボクスターがポンコツになるまで攻め抜きます。下取り価格がゼロになること構いません。その分、ドラテクという形で僕の体に刻み込まれるのですから、それが財産です。男49歳、せこいことは言いません。ポルシェ乗りになったのですから、どんな時もポルシェで行きます。それでこそ本物のポルシェ乗りではないでしょうか!

但し、リアタイヤだけはやはりドリフト時は交換したいです。ブレーキサイズもあるでしょうから、ホイール、タイヤ等、アドバイス頂ければ幸いです。

いずれにしても、練習用車両を用意せずに、ボクスターをポンコツになるまで愛し抜きますね。それが男じゃと。。。。

10 件のコメント:

  1. 先日は一日お疲れ様でした^^

    呆れてなんかいませんからね~(笑)
    kikunさんは、本当に一日頑張ったと思いますよ^^
    一生懸命さが伝わってきました。

    誰しも初めてがあり、上手く行かない時を経験します。
    私だって、そうでした。そして今もそうです。
    そもそも、偉そうに言えるほど、私も凄い人じゃないし(笑)
    ただ、kikunさんより、たまたま一歩先を歩けているというだけです。
    ですから、私を踏み台にして、どんどん先に行って下さい。

    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず、でしたっけ?
    車の運転が実は難しい事を知り、自分自身を分析出来たkikunさんは、今後百戦危うからず、と言う事で(笑)

    今後ともお互い頑張って行きましょう!

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    1. きょくちょう様: 本当に、本当に、本当に有り難うございました。課題が見つかったことが何よりもの収穫です。ドライビングの奥深さをいやというほど感じました。あれから毎日、客先訪問時のミニの運転で気をつけるようになりました。ぜひ、またよろしくお願いします。

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  2. 日曜日はお疲れさまでした。
    シルバーのおんぼろS14で参加しておりました、ryu!です。
    あまりお話しをする機会が御座いませんでしたが、
    当方はNさん2コ下の47で、同じアラフィフ!? で…
    今後共どうぞ宜しくお願い致します。
    ちなみぃ~、Daiちゃん(M講師)は49歳(だったと...!?) から
    Driftを始め52歳で大会に出場してましたよぉ~。

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    1. リュー様: コメント有り難うございました。同じアラフィフですね(笑)。アラフォーや若い方に負けないように練習に励みますね。ようやくリアが流れただけの状態ですが、ここからが勝負です。がんばりますのでぜひ、教えて下さい。M講師のことをD1ドライバーと間違えてました。似非D1ドライバーと最初からわかっていればもっと厳しい目で見たかも(笑)。当日はただ「凄い、凄い」と思っていましたが(笑)。騙されました。。。。(笑)

      またよろしくお願いします。

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  3. 無事に練習&帰還されたようでなによりです。
    やはり車も人も怪我や事故してしまうと二度とサーキットに行きたくない、となってしまうので。

    スピンして覚えるとこの業界では定説になっているので成果がでたのではないかと思われます。私も貴殿のレポートをみて、一から初心に戻って定常円などやり直し、理論・理屈をちゃんと体と脳で理解し反応できるようにしないとと思った次第です。

    ボクスターはドリフトしやすいと聞いていますので今後も楽しみですね。私も機会をみて参加しようと思っています。

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    1. スピンは勉強になりました。タイヤの問題を解決し、定常円で基礎訓練したいと思います。

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  4. きょくちょーです。

    ドリタイヤで練習という事でしたら、今付いているホイールに練習時だけタイヤ履き替えが良いかと思います。
    ネットで安いアジアンタイヤを買って、練習前日に交換 → 練習 → 後日、普段タイヤに交換。
    ちょっと手間はかかりますが、交換工賃が1500円/本くらいかと思いますので、タイヤをこれ http://www.autoway.jp/summertires_search/index/detail/id/68286/AW00064 買って(送料足して6150円/本なので2本で12300円)、交換が2本を2回なので1500円×2×2=6000円。
    合計で、18000円前後でしょうか。
    タイヤを新品購入すれば、最初の内はスクール2~3回は保つと思いますので、タイヤが保っている間は、交換工賃だけで行けます。
    注意点は、ドリタイヤ装着時の一般道走行です。
    普段タイヤより、相当グリップ力が落ちますので、無理は禁物です。
    ご検討下さい。

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  5. きょくちょう様:これは僕のボクスター981のリアのブレーキにも接触することなく交換できるのでしょうか。また交換作業は自分でできるようになりたいです。また、タイヤを車に積むことができないのですが、何かいい方法は無いでしょうか。交換してからサーキットに行くしかないのでしょうか。ここが心配です。

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    1. きょくちょーです。

      説明不足失礼しました。

      上記の方法は、ホイールは交換せずに、タイヤだけ交換するので、ブレーキキャリパーとの接触はありません。
      タイヤサイズも、ノーマルよりも小さめなので、タイヤハウス内に干渉する事も無いと思います。

      981ボクスターには、タイヤを装着した19インチホイール2本分を積む事は不可能ですので(986に17インチなら可能なのですが)、ホイールごと交換するよりも、上記の様にタイヤだけ交換して、また戻す、と言う方法が現実的だと思います。
      どうしても、と言う場合は、宅配便で送るしかありません。この場合、発送料が余計にかかってしまいます。

      また、タイヤのホイールへの交換作業は、ご自身では無理です。
      タイヤチェンジャー(タイヤ交換の機械)を持っている所で交換してもらうしかありませんが、おそらくディーラーでは安いタイヤを持ち込んでの交換はしてくれないと思います。
      懇意のタイヤ屋さん等があれば良いのですが…。
      その辺のタイヤ屋さんやガススタだと、持ち込みは交換工賃が倍以上とか当たり前なので…。
      マーキュリーまで行くのは大変ですよね?
      ちょっと考えてみます。
      後は、南千葉サーキットで交換するか、ですが、あそこにはバランサーが無いので、タイヤバランスが取れません。
      リアタイヤなので、バランスウェイトが無くても問題は無いと思いますが…。
      じゃあ、南千葉までどうやってタイヤを持って行くか。ネットで購入した際、配送先を南千葉にすれば必要以上に配送料がかかる事もありません。

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    2. きょくちょう様: 有難うございました。ホイールそのままでタイヤのみ交換で行きます。ご紹介頂きました文京区の専門店でリアタイヤのみ交換で参ります。これで、10月27日の車楽人でのドリフトスクールで定常円をガンガン出来ます。これは有難いです。気合入ってきました。それにしても、インドネシア製タイヤの1本5000円ちょっとは安いです。ホッと安心しました(笑)。

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