あるプロドライバーのブログを読んでいましたら(どのブログだったか忘れてしまいましたが)、新型ケイマンの素(MT)とS(PDK)の試乗で、これら2つにいずれも感動したというコメントがありました。素晴らしい出来だと高い評価がされていました。試乗記と言っても、どこかの雑誌向け等のPRを兼ねたものではないので正当な評価だと思いました。
実は大変に嬉しかったのは、彼が続けて、「念のために素の新型ボクスターのMTに乗ってみた」という文章が後に続きました。彼曰く、「これが一番素晴らしかった」とのコメントでした。
こういうコメントが一番嬉しいですよね! 自分が乗っているモデルをプロのドライバーが激賞してくれるのは本当に嬉しいです。
実際、腕が未熟な私でさえ、素のボクスター981のMTと素の911(991型)をまじでガチンコで乗り比べて、ボクスター981のMTのクラッチの感覚、ギアの感覚はキレ、スピード感、瞬発性、適度の重さ等において、いずれも911よりも上回っていると思った次第です。これは純粋に6速の軽量設計がされているボクスター981と基本が7速PDKの設計になっているものをMT化した911の差ではないかと推測していているのです。いずれにしても、素の911(991型)のMTを乗った後に、素のボクスター981のMTを乗った時、「素のボクスター981のMTの方がキレがいいじゃん」と真面目に思い、思わずニヤけてしまったことは前のブログにも書きました。
これは本当にそう思いました。乗り比べは真剣にやったのです。腕は未熟かもしれません。しかし、ボクスター981のMTをガンガンに回しまくり、走り込んでいる僕自信が自分の体で感じた感想です。評論家はいろいろな車をちょこっとだけしか乗らないですから、試乗記もかなりあれが抜けてる、これが抜けてるという評価になることが多いです。少なくとも僕は、ボクスター981のMTに関する限り、日本でも一番乗っている方だと思います。左足に来る感覚、ギアの感覚は体に染み込んでいます。そういう状態で、911(991型)の素のMTに乗った時、「ガッカリした」と以前のブログで記述した通りです。911は憧れのブランドであったので、期待が大きかった分だけ、失望は大きかったです。素の911のMTを欲しいとは思わなかったのは事実です。子供の頃からの憧れのブランドであったのでいつかは決着をつけなくてはいけないと心の底で思うのですが、単純にMT走行を楽しむという点から評価しますと、僕にはボクスター981のMTのキレ、クラッチの適度の重量感を失うのはデメリットが大きいです。僕にはこのMTのキレという観点からだけで評価した場合、ボクスター981が911を上回っていると思えてならないのです。
911の場合、素では購買意欲がわかないです。Sモデルと比較して、あまりにエンジンの迫力が乏しいと感じます。911Sであれば、MTにキレが無くても、エンジンの迫力で子供の頃からの憧れのイメージが壊れませんが、素モデルではMTにはキレが無い、エンジンの迫力は無いとなり、残念です。911ならば何でもよいということにはならないな~って、ボクスター981を走り込むほどに感じてしまうのですね。購入前は甘く見ていたボクスター981の面白さをさらにわかってきたのですね。これは目黒PCの担当のH氏がいつも言うのです。「ボクスター981で充分ですよ。911よりもある意味、コーナーでは安定しているし、どこまで攻めても安定していますよ。911ならばかなり癖があります。ボクスター981のMTは本当にいい車なので、911が欲しいなんて言わないで下さい。しばらくはボクスターを乗り込んで下さい。その後に検討して下さい」と。。。 これはH氏のアドバイスでした。ちなみに、H氏は、「仮にいま、911を買ったとしても乗りこなすことができなくて惨めですよ」とキツイ一発が。。。。。(笑)。
911は明らかに上級偏なのでしょうが、やはりどう考えても、自分にはボクスター981のMTのキレは捨てがたいものがあります。素の911よりも若干重めのクラッチ、スパスパくるギアは捨てがたいです。この歯切れの良さ、気持良さを失う代償は余りに大きすぎます。これを補うためには、エンジンパワーしかないでしょうね。ちなみに、ボクスター981の素モデル、Sモデル共にエンジンパワーは非力です。とりわけ、素モデルは迫力は全く無いです(笑)。何度もブログで記述している通りで、かなり牧歌的と言ってよい程です(笑)。しかし、コーナーを攻める時は、僕には十分以上です。というか完全にボクスター981の素モデルでも僕には過剰品質となります。腕さえあれば、相当に面白い車だと思います。ユイレーシングでもトム大師匠が何度も言っていましたから、間違いないと思っております。「限界がどこまであるかわからないぐらい安定しているから、逆に怖い」というコメントが忘れられません。クローズドボディのケイマンがニュルで911よりも速かったのは十分に説得力がありますよね。エンジンパワーに劣っていても、MRのバランスで勝てるわけですね。ボクスターもオープンの割に相当に安定していると感じます。
自車自賛でした(苦笑)。。。。
これまで、本当にいろいろな車に乗ってきましたが、自信を持ってこれはいい車だなと思ったのは、ランクルとボクスター981のMTが初めてです。ランクルは日本では破格に安価に売られています。日本で買うと超お買い得な車となります。オーストラリアで1,000万円ちょっと、アメリカでも700万円以上はする車が、日本で500万円ちょっとで買えてしまうのです。アメリカでは、カイエンやカイエンSよりも高いのです。ゲレンデバーゲンとほぼ同じ価格です。アメリカが安すぎるのですが、911でも700万円ぐらいですものね~。これは安すぎです。ドイツ本国の場合、日本とほぼ同価格ですから、いかにアメリカでの販売価格が安いかわかりますよね。アメリカは本当に車が安いな~って思います。車大国ですね、本当に。ベンツやBMW、アウディ、VW、レクサス等にも乗ってみましたが、「これはいい車だな~」と思えたものは少ないです。何故かと言うと、価格相応じゃないからです。
日本での販売価格が米国での価格のほぼ2倍では、さすがに納得いかないですよね。日本で1,000万円するBMW、ベンツがアメリカで500万円ちょっとで売られているのは正直悔しいです。もし、アメリカ価格で考えるのであれば、ベンツ、BMWは本当に素晴らしいな~って思います。日本車が間違っても対抗できないですよ。ベンツ、BMW、アウディ、VW等ドイツ軍団に間違っても対抗できないですよ、まじで。新型クラウンの燃費見ましたか? ガソリンエンジンの場合、200馬力ちょっとで、300馬力オーバーのBMWよりも全然悪いんですよ。日本車の魅力が乏しいですね、もはや。BMW、VWの燃費はべらぼうにいいですな~。これでは日本車は勝てないです。エンジンパワーで完全に負けて、燃費でも完全に負けている。勿論、ハンドリングでも負けてます。一体、何で勝てるんですかって。。。そうです、ハイブリッドにした場合の燃費で勝つだけです。これも何度もブログで言っているのですが。。。。
デザイン性、オーラではベンツ、BMWには勝てないです。デザインしている人が元貴族ですから。日本で言うところの平民にはデザインさせないわけで、ある意味、階級社会だなって思います。大金持ちの貴族クラスの人がデザインするので、それなりの雰囲気が出てきます。やはり、金持ちの気持ちは金持ちしかわからないと思います。金持ちが何を求めているかは、平民にはわからないと。。。グッチやシャネル創業者は、金持ちではないですが、金持ちの気持ちやニーズを理解するのに、それなりに大変に苦労した過去がありましたね。。。日本の車をデザインする人達がどれだけ金持ちの気持ちやニーズを勉強していますか。
結論からしますと、セレブがデザインした車に平民が憧れを抱くという図式です。欧州の車はセレブの人しかデザインできない階級社会です。自動車会社でも、営業部門や販売部門等は平民でも就職できますが、デザイン部門に平民が就職するのは至難の業でしょう。ここはかなり差別社会・階級社会だと思います。デザイン部門の閉鎖性は極めて高く、ここに平民が入っていくのが大変に難しいのですね。だからこそ、出来上がったデザインは、富裕層の琴線に触れるオーラが漂い、平民が憧れるものとなるわけですね。日本ではレクサスのデザインを誰がやってますか。クラウンやフーガのデザインを誰がやっていますか。年収1億円以上のセレブ階級出身者が行っているでしょうか。日本は平民が頑張れる素晴らしい国なので、誰でもやる気さえあればデザインの仕事に辿り着くことができるのですよ。日本は本当に平等な国です。アメリカのカリフォルニアにアーバインという大変に環境の良い住宅街があります。日本で言うと田園調布のような所でしょうか。。。20年以上前ですが、仕事で訪問した際、不動産会社とやり取りすることができました。現地担当者曰く、アーバインでの住宅地の平均販売価格は5千万円ですと。。。それを聞いて、日本よりも全然安いと思いました。
その後に、担当者曰く、「但し、条件があります。5千万円をキャッシュで買うことが条件で、ローンは許されません。又、親の遺産や相続で買うことも許されていません」と。。。5千万円の住宅は日本ではもはや驚く水準ではないです。しかし、この金額をローン無しで一発購入、親の援助や相続無しで現金で一括購入できる層となりますと、極端に下がるはずです。つまり、アーバインに住む人は「ローン無しで、親の援助や相続抜きで、自分の力で現金で一発で購入できる人」に対象を絞り込んでいるのですね。従って、街にはそれなりの人しかいない地域となります。
それを日本的に言うと、階級社会となるでしょう。あまり日本人が好きではない考え方ですね。しかし、欧米の現実はそうです。階級社会で上のセレブ族がBMW、ベンツ等のデザイン部門を独占しているのですね。従って、出来上がるデザインはセレブが好きなものとなります。ちなみに、ポルシェも同じかはわかりませんが。。。。ポルシェのデザインはどういうバックグラウンドの人がやっているのか。。。。。BMW、ベンツと同じでしょうか。。。。。
考えてみますと、誰でもやる気さえあれば成り上がれる日本が一番居心地がいいかなと思います。やる気さえあれば、レクサスのデザインも任せてもらえる。フーガのデザインも任せてもらえるわけですから。。。極めて公平感の強い社会ですね、日本は。日本最高!って思いたいです。
僕自身は、進学校出身です。同期の半数近くは医師になっています。その他、教授になったり、一流企業、官庁に勤めている者が多いです。僕は大変に成績が悪く、卒業時の席次は250人中、確か233番だったと思います。。。。 でも、僕よりも成績が悪かった悪友が、今は横浜市立大医学部の教授になっていますからね。血液の分野で世界中飛び回っていますよ。ノーベル医学賞を目指していると真面目に言っていましたよ。人生、分からないですよ、本当に。 成績不振で中学で途中で止めた奴が高校は検定で卒業資格を得て、入った大学が東大医学部でしたよ。これもわからんですよ。中学の時にアホでバカにしていた後輩が今いる所がハーバード医学部ですよ。教壇に立っていますよ。これも信じられないです。中学の時、アホでどうにもならなかった後輩が他にもいますが、今は九大で立派な医師になっていますよ。これも信じられないです。信じられるのは僕が未だにスランプを抜けきらないでいることだけ。
妻からよく言われますよ、「私の結婚、間違えたかな~」って。僕は言うのですよ、「あなたの力不足です。あなたがもっとまともな人間であったならば、もっとまともな人間と結婚できたのですよ。あなたの人間としての力にちょうど見合う人間が、そう、僕であったのです。あなたが僕に不満があったとしても、あなた自身がそのレベルの人間であるのですから諦めなさい。あなたはもっとまともな人間と結婚するために一生懸命に努力を続けてきましたか? そうではないでしょう。。。どうなんですか。。。。努力しなかったから、僕と結婚することになってしまったのです。そうです、あなたには僕でいいのですよ。感謝するぐらいでいいのですよ」と反論します。これを言うとさすがの鬼嫁も、「納得します」と言ってくれますよ(爆笑)。鬼嫁が唯一、シュンとおとなしくなる時が僕がこう切り返す時なんですよ。やっぱり、人間、何事も努力に尽きますよね。
彼らと比べて、一体、俺は何やっているんだよって、真面目に思います。人は絶対にバカにしてはならないと心の底から思っていますよ。僕も今は、かみさんからバカにされていますけど、今に見てろよって思っています。これマジです。。。。僕は17歳からスナック通いで女の子追いかけまわしていたのですね。喫煙も13歳から始めました。20歳で止めましたが。。。。 勿論、浪人となりました。浪人中に、神経性胃炎に苦しみました。バリウム検査をして異常無しでしたが、歩けなくなるほど苦しんだ経験があります。予備校に向かう電車の中で、吐き気、胃痛となり、途中下車し、予備校に辿り着くことが出来ず、近くの公園でうずくまっていたのですね。。。青春ですよ。。。 一浪後、京都大学経済学部を受験したのですが、勿論、不合格。その後は、。。。。。。。 大学卒業後に銀行に入ったのですが、肌に合わず、3年経たず、挫折でした。その後は。。。。。 冴えない状態が10年近く続き、その後はかなり頑張りました。。。頑張ってもまだこの状態ですかって妻に言われますが。。 ちなみ妻は同じ大学の国文学部の1学年上です。。。前にもブログで源氏物語が専攻って言いましたよね。。。 僕は経済学部ですが。。。 妻が先輩づらするのも当然と言えば、当然ですか。。。。
今思うのですが、進学校から大学に入り、大企業に入って、39歳で会社経営の道に進んだのですが、本当に自分って世間知らずだったな~って大企業辞めてから思いました。それまで自分が接していた相手は皆、高学歴、高収入の人ばかりです。大企業時代に接する人でも、相手は経営層か、経営幹部候補生の方が大半でした。乗っている車も、ベンツ、BMW、ポルシェ、レンジローバーのような車の人ばかりでした。住んでいる場所も、東京都心の人ばかりでした。
そういう状況から39歳で全く違う道に入って行ったわけです。
そこで出会った人はというと、全然違う人種の人が多かったです。ファッション系専門学校出の茶髪でガングロの女の子、鼻にピアスした女の子、おへそピアスの女の子、精神障害の男の子等。。。 39歳までの人生で触れることが無かった人達です。どう対応して良いか戸惑いました。これまでの人生では、接することが無くても、成り立っていました。しかし、自分で会社やるようになると、取引先会社にはいろいろな人がいます。また、自分は大企業ではなく、世界で一番小さい会社の経営者ですから、相手も世界で一番小さな会社であったり、視野が狭い相手であったり、不勉強な相手であったりする場合が多いです。自分が小さい組織であると、相手の企業規模も小さくなり、そこで働く人間も器が小さくなるケースが大きいです。中小企業がバカにされるのが、自分が中小企業をやってみてよ~くわかりました。銀行からの信用性も無しです。ローンも借りることができないです。僕の場合、住宅も車もローン無しです。と言いますか、ローンを借りる資格が無いのですね。住宅は妻と僕が貯めてきた貯金で現金一括購入です。全ての銀行から断られました。ボクスターもそうでした。銀行借り入れができる中小企業はまだ力があるのですね。僕の場合はまだ力不足です。サラリーマン時代に貯めた貯金、妻の貯金で何とか持っているような状態でしょうか。。。
話がいつも通り、大分、脱線してしまいましたが、何を言いたかったというと、世界を変えてみて、人間っていろいろだなって思ったのですね。進学校を卒業して、大企業で20年近く働いてきて、いかに世間知らずであったか。。。。
乗っている車がそもそも違うというか、そもそも運転免許を持っていない人がこんなに多かったなんて。。。 車離れの若者に限った話ではないですよ。免許を持っていない人が多いのですね。そこでは車の話なんて絶対にありえないですよ。車を持っていたとしても、多くが軽自動車です。ポルシェに乗っているなんて言いづらいですよね(笑)。ポルシェって名前も知らない人が多いと思います。上野のキャバクラ、クラブ、スナックで、運転免許持っている女の子に会ったこと、1回しか無いですよ。過去10年間でたった1回だけですよ。信じられますか? 秋田出身のキレイな43歳のチーママだけです。雪の中でのドリフトやカウンターあてが当たり前と言ってくれたこのチーママしか運転免許持っている人いないです。東京の上野ですよ。信じられますか。ちなみに、船橋の飲み屋でようやく運転免許持っている女の子に1人会いました。軽でしたよ。軽の中古をピンクに改造しているようです。車の窓の周りにLEDランプをつけて、派手派手にしているとか。。。ハンドルは白のビニールレザーで巻いているとか。。。 趣味も異なります(苦笑)。。。。
僕の卒業した大学、会社で運転免許持っていない女性に会ったことがありませんでした。しかし、会社事務所近くの上野のキャバクラ、クラブ、スナックの女性で運転免許を持っている人は過去10年間でたった1人でした。これが現実なんですね。スナックの女の子達の望む車ってのも可愛いですよ、車なら何でもよいのです。軽もOKです。そもそも車は皆、同じに見えるのですね。ベンツ、BMWぐらいは知っていますが、3シリーズとか、Eクラスとかは全く区別はつかないです。ブランド名を知っている程度です。ポルシェ買ったっていったら、彼女達、思い切り引いてましたよ。怪訝そうな顔をしていた女の子もいました。。。
そのくらいいろいろな人がいるのですね~。
ということは、各層で求めるものも全く違うということでしょうか。日本ではいろいろな人が車のデザインをしますが、欧米では、とりわけ、ベンツ、BMWでは有り得ないです。だから、ベンツ、BMWはカッコいいのですね~。。。といいますか、近づきがたいオーラがありますよね~。これは日本ではデザインできないのも頷けます。
何でボクスターの話からこんな脱線してしまったのかです。
仕事に戻ります。
Back to real life!
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