2013年4月18日木曜日

46. 路面状況をどう感じるか

前ブログでボクスター981、ポルシェのエンジンの反応性について記述しましたが、まだまだ凄いと思ったところが、「路面状況」を「情報」として、シートからケツに、さらにハンドルから手に伝えてくる繊細さです。

これには本当に驚いています。今まで経験したことが無かった感触、フィーリングです。

道路の上にボクスターが載っています。摩擦がキチンと働いてグリップがあるのか、無いのか、タイヤが滑りそうなのか、流れそうなのかが体に伝わってきます。また、極端な話、道路のゴツゴツ感までキチンと伝わってくる感覚があります。つまり、人間が道路を歩く時に、道路と足の間の関係性をかなり正確に把握しながら歩いていると思います。滑りやすければ滑らないように気をつけると思います。ざらついている時、雨の時、乾いている時、ゴツゴツしている時等、道路の状態も様々です。その状態に対して、足から感じる情報で、歩き方を変えると思いますが、その感覚に近いものがあります。

つまり、道路と車の関係性(グリップの状態と言ってよいのでしょうか)をかなり詳細にリアルタイムに体で感じることができる繊細さがあるので、「どうすべきか」を瞬時に判断し、対処できるということになります。

一般大衆車等では、逆のことが言えると思います。情報が入りずらいので何をすべきかの対処が遅れてしまうということになりますよね。

ポルシェ以外でも優れたスポーツカーというのはこの「路面と車との関係性」という情報をかなり繊細に感じることができるのか否かということが重要な鍵になると思います。

実は嬉しいことに、スピードを上げれば上げるほど、この情報が入ってくるのです。ここに驚きを感じています。ユイレーシングでの限界走行時にはこれを痛感しました。車の挙動を全身で感じるということですね。明らかにポルシェは車の挙動を全身で感じる度合が大きいと思います。

それだからこそ、逆に言えば、ポルシェを速く走らせることができないドライバーは超下手糞ということになりますよね(笑)。それが今の自分なんだな~って情けなく思います。

ポルシェを速く走らせることができても、他の車を速く走らせることは簡単ではないと思っております。逆に言えば、一般大衆車やスポーツカーライクな車を相当に速く走らせることができるドライバーはポルシェを運転すれば滅茶苦茶速く走らせることができると思います。

普通の車で基礎が出来ている人がポルシェを運転すれば、その良さが本当によくわかると思います。日産スカイライン、マツダのロードスターといった車を速く走らせることができるドライバーであれば、ポルシェに乗れば滅茶苦茶カッコよく運転できるはずです。現に私のS師匠はロードスターを乗りこなしていますが、僕のボクスターに乗ってすぐにキチンと対応できましたし、めちゃ速かったです。心臓が壊れるかと思うぐらいに速かったですよ。ドキドキを超えて、失神しそうでした。初めて乗って、一般公道でドリフトまでさせちゃうのですから。。。。(苦笑)。感心したのは、S師匠がドリフトする限界まで常に攻めていたことです。S師匠曰く、「ボクスターは実にコントロールしやすい。路面情報がキチンと入ってくるし、瞬時の対処が容易だ。自分がどの状態にいて、どこまで出来るかが判断できる。僕のロードスターならば既にガードレールに突っ込んでいるよ」と。。。

その奥深い意味がようやく分かってきました。

いよいよ車の運転が面白くなってきました。ポルシェ以外の車の運転をする時でも「ポルシェVS乗っている車」で点数をつけています。ポルシェがベンチマークとなりますので、採点基準は相当に厳しくなりますよね。そういう意味では、86は全敗でした。相当に期待していただけに残念です。

近日中、GT-Rに試乗しますが、これは相当に期待しています。ポルシェを上回るのか、否か。。。今からワクワクします。頑張れ、日本!!! 負けるな!!!! って思っています。

GT-Rに試乗後、その詳細をブログ致します。「ボクスター981 VS GT-R」でございます。馬力は勿論、GT-Rですが、エンジンの反応性等、その他、もろもろの比較詳細レポートをアップ致しますので何卒よろしくお願い致します。

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