妻に、「お母さん、富士山に連れていってあげなさいよ」と言われたので、オフクロに連絡した所、大変に喜んでもらい、、「よし、行くぞっ！」って気持ちで気合が入りました。前日の金曜日は、ドライブ前の夕食会をオフクロ、妻と開き、ドライブ行程の打ち合わせをしました。東名、中央の大渋滞をどう回避するかを妻から厳しく指導を受けました。何でもかんでも妻のアドバイスかよ～って心の底では思いましたが（笑）、経験豊富な妻の意見に耳を傾けました。
ボクスターは2シーターなので、今回はオヤジはごめんなさいとなりました。
土曜日は朝6時に東京神田を出発し、西神田ICから首都高に入り、中央高速を一気に抜け、大月JCを経由し、河口湖ICを出て、富士山に到着。渋滞はゼロで、東京神田からの時間はわずか1時間ちょっとでした。渋滞が無ければ、東京からのドライブも快感です。富士山麓の気温は6度。
さあ、5合目目指して走るぞと思ったのですが、4月19日まではゲートは朝9時までは閉鎖、しかも、雪のため5合目までは車で行けず、4合目までで終わりとのこと。まだ、ゲートオープンまで2時間近くあるので、山中湖でも行って、また戻ってこようと思いました。。
ここで記念写真を一発撮ろうと思いました。オフクロ80歳、私49歳の記念写真です。
マイボクスターの後ろ姿。
オフクロ、御年80歳
私、男49歳
それにしても、80歳のオフクロの立ち姿は美しい。背筋が伸びています。毎日、水泳2km、ジョギングで体を鍛え、今、なお車の運転は現役続行中です。数年前にMT運転からAT運転に切り替えたばかりです。これだけ元気な老人に出会ったことは少ないです。体を鍛えること、車の運転をすることでアンチエイジングを実施しているのですね。おふくろの負けじ魂には参ります。「最近の若者はなにくそ魂に欠けている。戦争後、がれきの山から這い上がった私達にしてみれば、今の時代の苦労なんてたいしたことない」というのはおふくろがよく言うことですが。。。。。「あのね～、おふくろ、日本とアメリカが戦争したことを知らない人もたくさんいるんだよ」と僕は言うのですね～。
ボクスターでオフクロ孝行が出来て、感無量でした。オフクロは富士山に行くのが、45年ぶりでした。当日は天気が最高で、素晴らしく綺麗な富士山でした。
山中湖から見える富士山はこれまた最高でした。下に写真を掲載しました。富士山をバックに、山中湖からボクスターの写真を撮ってみました。
富士山、山中湖、マイボクスター
富士山、山中湖、マイボクスター、背後にオフクロ
富士山、山中湖、マイボクスター、私
まさにセーフでした。オフクロが元気な内に、愛車で日本の象徴である富士山に連れていくことができて感激、感無量でした。間に合った。間に合って良かったと心の底から思いました。
考えてみれば、僕の年代では、車好きの男にとっては、好きな女を助手席に乗せて、ドライブすることぐらいカッコいいことはないのです。相手は、恋人、妻、オフクロ。それ以外でも、きれいどころのねえちゃん等。助手席に乗せる女の種類によって走り方を変えるのですね。ねえちゃん走り、かみさん走り、おふくろ走り等いろいろな走りの種類があります。ねえちゃんの時はガンガン、スポーツ走行でビビらせることが狙いです。かみさんの時はスポーツ走行と丁寧な走行の中間です。おふくろの時は極致の安全走行、丁寧走行です。オフクロとの富士山ドライブでは、中吹かし、ヒール＆トウは一切使いませんでした。ポルシェで中吹かしが無い走行で、実は相当にストレスが溜まりました（笑）。「まわしてえ～な～」と心の中では思っていました。しかし、本日は丁寧走りに徹しようと。
ポルシェの中吹かしは実に最高なんです。PDKでもマニュアルモードで運転すると完璧な中吹かしが入ります。この時のエンジン回転が落ちる時のエンジン音が最高なんです。「バタバタバタ、バタバタバタ」って感じでしょうか（笑）。文字では再現できず申し訳ございません。ポルシェの公式HPでエンジン音が聞こえますが、まさにあれです。このエンジン音は国産ではどんなスポーツカーでも無いんです。この「バタバタバタ」っていう無規則破裂音が僕にはぞくぞくするぐらいカッコいい音なんです。勿論、嗜好性の問題ですので、人によって好きな音は違いがあるとは思います。
しかし、911の腹と腰に響くエンジン音も魅力です。あの感覚は本当にカッコいいですね～。デザインはボクスター、エンジンは911かな～って思っています。
富士山の4合目で引き換えし、あとは東京に一直線です。渋滞1つなく、僅か1時間で戻ることができました。運転中、助手席のオフクロの顔を見ると、80歳の皮膚のこけた横顔に寂しさを覚えました。「だいぶやつれたな～」って思いましたよ。水泳とジョギングで鍛えているとはいうものの、いつかは腰も折れ曲がり、やつれはてて死ぬんだろうなって思いました。
「今日、ボクスターで富士山に連れていくことができて本当に良かった。間に合った」と心の底から思ったのです。いずれは、オフクロもオヤジも死に、49歳の俺も年をとり、同じように皮膚はこけ、シミだらけ、吹き出物だらけの皮膚になる。「順繰り順繰りだな」と思います。義理母は昨年、80歳でこの世を去りました。義理母の場合は、アンチエイジングは全くやっていませんでした。75歳から急激に弱り、一挙に老け込んで行きました。僕のオヤジ、オフクロは50歳台からずっと水泳を続けています。今では、2人共に毎日、2km～3km泳ぎこんでいます。ジョギングもしています。普通の80歳の人からすれば相当に体は鍛えていると思います。従って、パッと見た感じでは、とても80歳には見えないです。2人とも酒もたばこも一切口にしないです。ちなみに私の親族では酒飲み、喫煙家は一人もいません。どうして私が大酒飲みになったのか不思議です。。。。（笑）。私もたばこは吸いませんが（というか、20歳で止めました）。。。
ちなみに、富士山4合目は0度、東京に戻った時は18.5度でした。大分、温度差がありますね、やはり。
戻った後、今度は、オヤジを筑波山に連れて行きました。親孝行パートⅡです。オープン状態で行くぞーって気合を入れました。ちなみに、オヤジは運転免許は持っていないので車運転はできず、いつもオフクロが運転する車の助手席に乗っていました。オフクロは車運転は大好きで、オヤジは一切しないという変わった家庭でした。
親父曰く、「どうしてこんな車を購入したんだ？ こんなもの買ったって、世の中の糞の役にもたたんぞ」。
私、「........」
オヤジ、「厚生年金も赤字。日本の将来もどうなるかわからん。お前の会社経営もどうなるかわからん、何らかの形で将来のために貯蓄しておいた方が良かったんじゃないのか」
私、「........」
オヤジ、「しかし、気持ちいいな～。」
私、「そうだろう。ポルシェのオープンは気持ちいいだろう」
オヤジ、「80歳になるママの運転じゃ、怖くって仕方無いんだよ。まだボケていないお前の運転ならば本当に気持ちいいよ」
私、「........」
何だよ、ボクスターをホメてくれてるんじゃなかったのかよと笑ってしまいました。
オヤジをオフクロの元に届け、自宅車庫に入れると、神田明神のポニーのアカリちゃんがお出迎え。
「どうやら親孝行できたようだな」とホッと安心した気持ちになりました。
「ただ今、帰りました」と妻にレポート。
「車乗り回してきたんだから、仕事しっかりやってくださいよ。まだやり残した仕事あるんでしょ」といきなりお説教です。
「おいおいおい、親孝行してきたんだぜ。車乗り回してきたなんて酷い物言いじゃないかよ」と反発。チっ、また始まったな、妻の説教が。。。
自宅近くの神田明神のアカリちゃん
まあ、いずれにしても、たっぷりと親孝行できました。ボクスターくん、お疲れ様でした。またよろしくお願いしますね！ きれいどころのねえちゃんを近日中、乗せないといけないから、その時はガンガン攻めるから、しっかりと踏ん張ってくれよと。。。さあ、仕事、仕事。19日には受注か失注かの結果が返ってくるからな～。。。。
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